
南山物産では本格焼酎を中心に和酒を海外に輸出していますが、まだまだ海外での焼酎の知名度には課題があると感じていました。そこで焼酎ビギナーの海外の方が思わず手に取りたくなってしまうようなオリジナルブランド焼酎の立ち上げに挑戦することに。
今回はそんな想いから生まれた「SHOCHU REPUBLIC」のお披露目会に参加しました。どんな焼酎なのかご紹介します。
SHOCHU REPUBLICとは

ブランド名の「SHOCHU REPUBLIC」は直訳すると「焼酎共和国」ですが、焼酎の多様性を表現しつつ、同時に「焼酎の入り口」という想いを込めているのだそう。4蔵元さんに1商品ずつ製造をお願いし、コンセプトとデザインは統一に。焼酎を知らない海外の方でも手に取りやすいビジュアルになっています。
近年、本格芋焼酎「だいやめ」が海外で評価されていますが、海外では日本よりもお酒を香りで評価する傾向にあることがヒントになったといいます。「だいやめ」を飲んだ海外の方はライチの香りに驚き、そこで初めてラベルを見て焼酎だと知る……ということも多いことから、「香り」でアプローチができる焼酎にしたいという構想が最初にあったのだそうです。

さらに、アルコール度数は25%のものと8%のものがありますが、これは国ごとにお酒を輸出する際の課税方式が複雑でアルコール度数により計算式が異なることから。美味しさとコストの兼ね合いでベストな度数に決定しています。
早くも輸出が内定している国があります。韓国・台湾・香港・中国・シンガポール・タイ・フィリピンとアジアの国々です。お米が主食でお箸文化のあるアジア圏は焼酎への親和性も高く、口が焼酎の味に慣れていることから受け入れやすいとこれまでの経験からも考えています。特に中華系の方は近年、日本のお酒に対しての関心も非常に高いとされています。
ここからは「SHOCHU REPUBLIC」4つのラインナップをご紹介していきます。
Matcha Cat(マッチャ キャット)は抹茶のリキュール!

「Matcha Cat」は抹茶を使ったクラフト⻨焼酎ベースのリキュールです。心地よい甘味がありながら、すっきりとした抹茶の豊かな風味が感じられます。アルコール度数は今回の4商品でも唯一の8 %です。
「SHOCHU REPUBLIC」というブランド名でありながら、8%のリキュールじゃないかと突っ込まれるかもしれません。「SHOCHU REPUBLIC」では焼酎の「色々な楽しみ方がある」多様性を発信したいと思い、敢えてリキュールも仲間入りさせています。

ラベルは抹茶をイメージしたグリーンカラーがベースです。製造蔵元である濵田酒造が位置する鹿児島県の伝統的なお祭り「さのさ祭り」の傘かむりを被っている三毛猫が抹茶を飲んで一息ついている様子がデザインされています。よく見るとこのラベルにもぎっしりと情報が詰まっていて、酒蔵さんの地域や文化が垣間見れるのも楽しいですね。
抹茶のお酒は濵田酒造さんにとっても初の試み。抹茶自体は甘くないこと、そして「甘い」の感じ方は人それぞれでもあることから、どこまで甘さを出すかは非常に苦労されたと話していました。とはいえ、最終的には絶妙な甘さに仕上がったと思います!そのままストレートで飲んでもロックで飲んでも良いですし、ミルク割りの抹茶ラテにしたりアイスクリームにかけたりといったデザート的な使い方もできます。
Barley Bunny(バーリィ バニー)はバナナや綿菓子のような甘くまろやかな香り

「Barley Bunny」はバナナの優しい香りにうっとりとしてしまいそうな⻨焼酎です。しかし口にしてみるとほどよいキレがあり、ロック、水割り、ソーダ割りとお好きな飲み方で和食でもエスニックでも幅広いお料理の食中酒としても楽しめます。アルコール度数は25 %です。

ラベルはバナナをイメージした黄色がベース。ニホンノウサギが原料にも使用されている二条麦を抱きしめて風を感じています。さらにバラの耳飾り、久留米菱模様の着物を着ているのがこだわりです。
製造を担当された紅乙女酒造といえばごま焼酎が人気です。ごま焼酎のベースには麦麹を使用していることもあり、麦焼酎に挑戦していただきました。現在の杜氏が数十年の経験をもとに最も豊かな香りを出すことに成功した自信作です。香りの甘さとキレのある味わいのギャップが海外でも評価されるのではないか?と個人的には感じました。
Long Pepper Crane(ロングペッパークレーン)は賛否両論の尖った面白さ

「Long Pepper Crane」はインド原産の香辛料ロングペッパーを米焼酎に漬け込んだアルコール度数25 %のリキュールです。ジンジャーエールやシロップで割るとクラフトコーラのようなスパイシーで爽快な香りが楽しめます。特にエスニック料理, フリット等の揚げ物との相性が抜群です。

ラベルには桜の髪飾りと桜の帯留めの帯をつけたタンチョウがロングペッパーの櫂で月の小舟を漕いでいます。川での様子であることから、水紋と桜が浮いている様子もデザインしました。
豊永酒造といえばカルダモンを使用したスパイス焼酎が人気です。「Long Pepper Crane」にもロングペッパーを漬け込んでいますが、試作段階で海外の方に試飲して頂いたところその尖った面白さに賛否両論ありました。とはいえ、南山物産としても「万人ウケすることが必ずしも正解じゃない」と考えているそうです。私も「一口で納得できる味じゃないな」と感じたものの、だからこそ面白いし何度も飲みたくなると感じました。焼酎の多様性を提案する存在となってくれことでしょう。
「Sweet Potato Robbin」(スウィートポテト ロビン)はフルーティーなぶどうの香り

「Sweet Potato Robbin」はフルーティーなぶどうのような香りと上品さに加え、ラムレーズンのような芳香が感じられます。アルコール度数は25 %です。強めの炭酸で割って頂くとまるでファンタグレープのような甘い香りに。ワイングラスでイタリアンに合わせて頂くのもおすすめです。

ラベルは奄美大島の絶滅危惧種アカヒゲが房飾りをつけ、玉手箱に乗ってサツマイモを頬張っている様子をデザインしました。宇都酒造のある薩摩半島は浦島太郎伝説発祥の地と言われているんですよ。
南山物産代表の中山氏が東銀座の人気飲食店「ごち惣家」オーナー布施さんの紹介で宇都酒造の芋焼酎を初めて口にした際、「こんなグレープのようなフルーティーな芋焼酎があるのか!?」と驚き感動したのがコラボレーションのきっかけ。海外輸出に向けた商品開発に蔵元も興味があったことから、話が進んだといいます。
日本での一般販売は未定ですが、7月25日(木)からはクラウドファンディングで日本の方にも手に取って頂ける機会があるのだそう!事前限定公開のクラファンサイトURLが発表されています。気になる方はクラウドファンディングサイトをご覧くださいね。

