ミクソロジスト・南雲主于三さんが今回つくってくれたのは、寒い日やリラックスした夜にぴったりの、体の芯から温まるホットカクテル。ほうじ茶ラテと、芋の熟成焼酎のまあるい甘さが出会ったカクテルです。甘みもあるのでダイエット中のデザート代わりに……なんて飲み方もありそう！ 家でもつくれそうなレシピなのでさっそく今晩いかがですか？
「薩摩ほうじ茶ラテ」のつくり方
| 【レシピ】薩摩ほうじ茶ラテ |
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| -〈薩摩の誉 和甕貯蔵原酒〉 40ml -ほうじ茶 150ml -バニラシロップ 10ml -ホイップクリーム 5ml ほうじ茶は、茶葉4gにお湯80mlを注いで2分半待って一煎目。さらに同量のお湯を入れて二煎目までとる。カップにホイップクリーム以外の材料を注いで軽く混ぜる。フローサーで泡立てたホイップクリームをスプーンで浮かべて完成。 |
COMMENT｜レシピについて
「インスピレーションにしたカクテルは、アイリッシュコーヒー。温かいコーヒーにアイリッシュウイスキーを注ぎ、トップにクリームを浮かべた、寒い日に飲みたくなるあの一杯です。芋の熟成焼酎のひとつのお手本のような甘い香りの〈薩摩の誉 和甕貯蔵原酒〉は、お湯割りがとてもおいしい。温かいカクテルとして飲むならほうじ茶が合いそう……という着想点からつくり上げました。ストレートでもいつまでも飲めるおいしいお酒が、カクテルでまた違う顔を見せてくれる。カクテルの醍醐味を感じるレシピになりました」（南雲さん）
TIPS！｜家飲みで楽しみたい人のためのコツ
「ほうじ茶は熱め、濃いめの入れたてを用意してください。お湯割りと同じ考えで、焼酎を注ぐのはお茶の後から！バニラシロップがなければ、ほうじ茶に合いそうなハチミツ、メープルシロップ、それから黒蜜でもよさそうです。〈薩摩の誉 和甕貯蔵原酒〉の分量はお好みで大丈夫。あまりお酒に強くない方なら少なめにしても味が崩れません。トップのホイップクリームは、本来、保温の役割もあるもの。スプーンですくってそっとトップに置くようにするとときれいに浮かびます」
TASTE NOTE ｜味わい
「まろやかで、優しくて、温かい……。とってもおいしいですね。〈薩摩の誉 和甕貯蔵原酒〉がもつ芋の丸さ、フルーティーさも残っている。途中からクリームを混ぜながら飲むとさらにスムーズでリッチな味わいになります。一杯ゆっくり飲むだけでとても満足度の高いカクテルです。家にあるものだけでできて、難しいテクニックはいらないので、トライしやすいのではないでしょうか」
主役の熟成焼酎と蔵元のこと
大山甚七商店があるのは鹿児島県指宿（いぶすき）市。薩摩半島の南端に近いこの町は、1年間の平均気温が約18～19℃と年中温暖。この気候を利用して、野菜や果物、観葉植物の栽培などが盛んに行われている。創業は1875年で、元は呉服や布団を扱う呉服店だったとか。以来、伝統的なつくりにこだわった芋焼酎をつくり続けているが、一方で革新的な試みも行っているのは大きな特長。2011年、スペースシャトル・エンデバーのフライトに積み込まれて宇宙に滞在した酵母と麹菌を入手して研究を重ねていたり、地元・指宿市にある日本最古のハーブ園から手に入れたオーガニックハーブなどをボタニカルとした芋焼酎仕込みのジンを発売したり。伝統と挑戦のバランスのよさに、次の一歩が常に楽しみな蔵元だ。
〈薩摩の誉 和甕貯蔵原酒〉
蔵を代表する銘柄でもある〈薩摩の誉〉は、「黒麹」「白麹」そして紅芋を使った「紅さつま」が揃う。この３種類の原酒を、甕壺でゆっくりと熟成させ、バランスよくブレンドしたもの。麹違い、原料の芋違いのそれぞれの〈誉〉の個性が、お互いを消し合うことなく、より豊かな味わいと香りに昇華している。「甕壺由来のミネラル感も少し感じますね。熟成とブレンドでさらにふくよかに。とってもまろやかで、熟れたマンゴーみたいな香りや甘さ、紅芋のフルーティーさも時折顔を出す。どこにもいやな匂いや角がないのは見事です。芋焼酎の甕熟成の極みのひとつではないでしょうか」（南雲さん）
| 薩摩の誉 和甕貯蔵原酒 |
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| 【芋焼酎】 貯蔵 ３ヶ月〜（甕） 度数 25度 原材料 南薩摩産さつま芋・米麹（黒・白） 蒸留 常圧 蔵元 大山甚七商店 WEB → 所在地 鹿児島県指宿市 |
