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〈いいちこスペシャル〉を使った「ジャックバーレイ」|トップバーの提案。熟成焼酎でカクテルをつくる! #13

レシピ・飲み方・食

〈いいちこスペシャル〉を使った「ジャックバーレイ」|トップバーの提案。熟成焼酎でカクテルをつくる! #13

Text & Photo : SHOCHU NEXT

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ミクソロジスト・南雲主于三さんが、熟成焼酎や泡盛を使ったカクテルをつくるこの企画。今回はアメリカ開拓時代から長く愛され続けるカクテル「ジャックローズ」を、麦焼酎〈いいちこスペシャル〉を使ってアレンジします。麦の香りが爽やかな〈いいちこスペシャル〉を使ったジャックローズは、見た目も味わいもとっても華やかです!


「ジャックバーレイ」のつくり方

【レシピ】ジャックバーレイ
– 〈いいちこスペシャル〉30ml
– 〈Jack Rudy〉グレナデンシロップ 10ml
-ライム1/2個(果汁10ml程度)

あらかじめシェーカーに氷を入れ、角を取るために軽くシェイク。ライムをスクイーザーで絞り、茶こしで濾しながらシェイカーに入れる。〈いいちこスペシャル〉とグレナデン・シロップをシェイカーに入れ、シェイク。ショートグラスに注げば完成!

COMMENT|レシピについて

「普段はりんごのブランデー、カルヴァドスを使うジャックローズ。〈いいちこスペシャル〉を使うことで、りんごの代わりに麦の香ばしさがスッと鼻を抜ける爽やかなカクテルになりました。いい麦焼酎の特徴は、飲んだ後に麦の香りが伸びること。その特徴を生かすため、グレナデンシロップの甘みとライムの柑橘感をトップノートに、中間から後半にかけて麦焼酎の香りがじわりとやってくる味わいを目指しました」(南雲さん)

TIPS!|家飲みで楽しみたい人のためのコツ

「ライムは内側の皮が破れないよう優しく絞るのがポイント。強く絞ってしまうと苦味も出てきてしまうので、丁寧に揉むように絞ってください。今回使った材料のなかで手に入りづらいのはJack rudyのグレナデンシロップかな。酒販店でよく売られているグレナデンシロップは甘みがかなり強く、今回のものとは味が変わってきてしまいます。より本格的にカクテルを楽しみたい人は、ザクロ果汁と砂糖を1:1で煮詰めて、クエン酸を少し加えるとナチュラルなグレナデンシロップがつくれますよ」

TASTE NOTE |味わい

「はじめの口当たりはとっても優しい。ザクロの甘みと麹からくるフルーティな香りが口のなかに広がります。追いかけるようにやってくる樽と麦の香りもくどくなく、とても上品。口に含んだ時と、最後に感じる味わいが違ってくるのは麦焼酎ならではですね。食前か食後、さっぱりしたい時に飲んでほしい一杯です」

主役の熟成焼酎と蔵元のこと

〈いいちこスペシャル〉をつくるのは、大分県宇佐市にある三和酒類株式会社。本格麦焼酎〈いいちこ〉を代表に、ワイン、日本酒、リキュールも手がける業界最大手の総合酒造メーカーだ。創業は1958年。酒の瓶詰め作業がまだ高価だった当時、地元の清酒会社が共同運営する瓶詰め場としてスタートした。その後1972年、家業だった焼酎づくりを企業化しようと、酒蔵4社が企業合同。1979年の麦焼酎〈いいちこ〉の登場により一気にその名が知れ渡り、現在では近代的な製造システムを構える酒造会社として第一線を走り続けている。

右の〈いいちこ長期熟成貯蔵酒〉は、20度と飲みやすい仕上がりに。左の〈いいちこスペシャル〉同様、樽のバニラ香がかぐわしい。

〈いいちこスペシャル〉

2003年に発売開始された〈いいちこスペシャル〉。2016年のIWSCの焼酎部門で最高賞のトロフィーを獲得するなど、海外でも評価が高い。樽での長期貯蔵に適した原酒をつくるため、原料の大麦が持つ香りを最大限に引き出すよう試行錯誤された1本だ。

「5年、7年と貯蔵年数が異なる原酒と、常圧、減圧異なる蒸留方法でつくられた原酒がブレンドされているのが特徴です。30度とアルコール感はほどよく、揮発性の香りはとても高い。香りはフルーティで爽やか、ほんのりと甘みを感じる味わいです。濃厚というよりは、気軽に日常づかいで飲んでもらえるような優しい味わいですね」(南雲さん)

いいちこスペシャル
【麦焼酎】
貯蔵 5~7年(樽)
度数 30度
原材料 大麦、大麦麹
蒸留 常圧、減圧ブレンド

蔵元 三和酒類株式会社  WEB →
所在地 大分県宇佐市

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蔵元解説編

カクテル編

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