2023年12月2日・3日、ベルサール高田馬場にて「ウイスキーフェスティバル2023 in 東京」が開催されました。今年は日本で本格的にウイスキーがつくられるようになって100年の節目となる年。ウイスキー愛好家の皆さんで会場は熱く盛り上がりました。その様子をレポートします!
「ウイスキーフェスティバル」とは?
「ウイスキーフェスティバル2023 in 東京」は株式会社ウイスキー文化研究所が主催するウイスキーのイベント。来場者は世界のウイスキーやスピリッツを試飲&購入することができます。入場料は4,400円ですが、2日間計4部のチケットは全て10月半ばには完売したとのこと。かなり多くのウイスキー好きの方が楽しみにしていたことが伺えますね。
開場と同時にブースに大行列が!
1日目10時からの【第1部】にお邪魔したのですが、初日とあって10時前から会場前には多くのウイスキーファンの方が集まっており、始まる前から熱意を感じました。
入口付近でスコットランドの伝統楽器「バグパイプ」の演奏と共に、「ウイスキーフェスティバル2023 in 東京」は華々しく開場!
まずは、ウイスキー文化研究所の代表、土屋守さんが「今年はジャパニーウイスキーが誕生して100年ということで、様々なイベントが1年を通して行われてきました。今日のウイスキーフェスティバルは今年最後のイベントです。ぜひ楽しんでいってください!」と開会宣言。会場内からは大きな拍手が響きました。
会場内はすぐに各ブースが来場者でいっぱいに!
特に長い行列ができていたのは長濱蒸溜所と吉田電材蒸留所でした。
「長濱蒸溜所」は開始1時間以上経っても列が途切れることがなく、人気の高さがうかがえました。ブースは写真の赤い矢印の場所……!どれだけ大行列かわかりますよね。
2022年に誕生したばかりの吉田電材蒸留所も開場と同時に多くの方が詰めかけていました。
ジャパニーズウイスキーといえば!のサントリーブースもありました。近年は入手困難な山崎・白州・知多の有料試飲ができます。
SHOCHU NEXTではお馴染みの尾鈴山蒸留所も!大麦から自社でつくったウイスキー「OSUZU MALT」はもちろん、焼酎「尾鈴山 山ねこ 自然発酵」も試飲がありました!
今年ウイスキー免許を取得し、4月からウイスキーづくりに挑戦している小牧蒸溜所ブースでは、これまでの焼酎・スピリッツづくりの蒸留技術を生かしたウイスキー「ニューポット」や「糸GIN」が登場!
試飲後購入している方が多かったのがMHDモエヘネシーディアジオ。12月5日発売の限定品「アードベッグ アナモルフィック」を一足先に予約できるとのことで、注目が集まっていました。Tシャツや切手などのアードベッググッズをゲットしている方も多かったです。
日本酒でおなじみの千代むすび酒造も2021年からウイスキーづくりを行っていたんですね。これは知りませんでした。酒蔵さんについての幅広い情報が得られるのもイベントの魅力です。
近年人気急上昇中のボタニカルジンはボトルが幻想的!越後薬草の「YASO GIN」は80種類もの野草類から生み出した特徴的な味わいでした。
来場者は皆、濃いウイスキー愛好家!
開始から時間が進むにつれ、どんどん盛り上がっていたウイスキー愛好家の皆さん。少しお話を聞いてみました。
ご夫婦で来場していたおふたりは、「今日はSAKURAO目当てに来ました」と笑顔で教えてくれました。今年のG7広島サミットでSAKURAOの梅酒が提供されていたことから興味を持ったそうで、「SAKURAOのジンは見たことがありますがウイスキーは出会えたことがないので気になっていました。シェリーカスクのウイスキーが試飲できて嬉しかった!」と満喫できた様子です。
ウイスキー好き仲間で来場していた男性3人組はなんと1杯2,500円の試飲をしたのだそう。「信濃屋さんのスプリングバンクです。滅多に飲めないし、ボトルでは1本10万円するので、2,500円でもすごくお得!」と大満足。このあとは「日本の新興蒸留所系をチェックします!」と会場内をさらに楽しむ予定でした。
「無料試飲がたくさんあって、つい飲みすぎちゃいますね」と水を飲みながら会場の外で休憩していたのは別のウイスキー好き仲間3人。今回のイベントは試飲がたくさんあることで、「味を忘れる前にすぐに他のウイスキーが飲めるので、それぞれの違いがわかりやすいのがいいですね」と話してくれました。
試飲しながら話が聞けるのも◎
試飲時は小さなプラカップに注いでくれます。味わいながら目の前で醸造所の方から製法やカスクについて教えてもらえるので、より堪能できますよね。これまでは苦手だと思い込んでいたカスクタイプでも「このウイスキーだと好きかも」という出会いがあることも。
さらに、普段は入手できないオリジナルグッズが配布されているブースも多く、お酒好きとしてはテンションがあがりました!
個人的に気になったのは富士山麓蒸留所の「富士北麓蒸留所ハイボール」。
長年日本酒をつくってきたメーカーということもあり、ウイスキーにも清酒酵母を使用しています。すっきりと飲みやすく、後味にふわっと日本酒の香りがするのがとても美味しい!
試飲して惚れてしまったので思わず購入!気に入ったウイスキーをその場で購入できるので自宅の楽しみも広がります。
ウイスキー以外にもおつまみやグッズが充実
会場内にはウイスキーの試飲だけでなく、食品や関連商品なども販売されていました。
みんな大好き!テングのビーフジャーキー。たしかにウイスキーと合わせたことはないかも……。贅沢な晩酌をしたい時にいいですね。
カクテルメーカーのBIRDY.のアイテムはシンプルかつスタイリッシュ!さらに自宅飲みがクオリティの高いものになりそうです。
TARU HOLICブースでは樽からの試飲ができました!希少オークでつくられた熟成ミニ樽は販売されているので、自宅でお気に入りのウイスキーを熟成することができるんですね。自宅でくつろぎながら樽から注いで晩酌ができたら……夢のようです。
ロッテブースではウイスキーを使用した「クラフト酒チョコレート YOIYO」を配布していました。会場内では食品の試食はNGだったので、自宅でウイスキーと合わせて頂くことにしましょう。
開場入口の物販コーナーにはグッズやグラス、そしてウイスキーの関連書籍が数多く販売されていました。
さらに土屋さんの等身大パネルもあり、多くの方が「2ショット写真」を撮影されていました。かなりレアですよね。
【第1部】ではスペシャルトークショー「ウイスキー100年プロジェクト -Fellow Distillers-」がステージ上で開催されました。キリンビール株式会社・サントリー株式会社・ニッカウヰスキー株式会社・株式会社ベンチャー ウイスキー・本坊酒造株式会社のブレンダーたちが今後のウイスキーの未来を語り、多くの来場者が聞き入っていました。
試飲だけでなくウイスキーに関する様々なコンテンツがあり、大満足だった「ウイスキーフェスティバル2023」。すでに来年の開催にワクワクしています!今年参加できなかった方もぜひ次回の開催をお楽しみに!