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アイスキャンディ×焼酎のアレンジで残暑を乗り切る!|熟成焼酎ハイボールスコアブック番外編

レシピ・飲み方・食

アイスキャンディ×焼酎のアレンジで残暑を乗り切る!|熟成焼酎ハイボールスコアブック番外編

Text : Kaoru Yoshimitsu
Photo : GINGRICH(SHOCHU NEXT)
Edit : SHOCHU NEXT

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夏の終わりも見えてきたというのに、まだまだうだるような暑さは健在。氷をたっぷり入れたハイボールや、冷凍庫で冷やしたパーシャルショットもいいけれど、ほかにキリッと冷たい飲み方はないものか……アレンジに迷ったら、聞くべきはこの人、焼酎マイスター、吉満 SCENT 香

ということで今回は、熟成焼酎ハイボールスコアブック番外編として、アイスキャンディと焼酎をマッチング。我らが焼酎の伝道師、吉満 SCENT 香に、手軽に手に入るアイスキャンデ5種類と、各原料の焼酎・泡盛ハイボールのベストマッチを見つけてもらいました。さらに、焼酎ハイボール連載ではおなじみのちょい足しアレンジも登場します。残暑対策には、アイスキャンデと焼酎! とってもいい焼酎を使っているのでバチ当たりかしらん…? なかなかどうして、試してみたらハマるレシピ揃いです。

黒糖焼酎ハイボールと「ガリガリ君 ソーダ」にレモンをひと絞り。 ブルーハワイなガリガリ君サワー!

アイスキャンディの代名詞とでもいうべき「ガリガリ君」。ハードなアイスの中にザクザクのかき氷が入った、言わずもがなの人気商品ですよね。コーラ味、梨味とさまざまな味が登場していますが、今回は定番のソーダ味で試してみました。

各原料の焼酎や泡盛で飲み比べたところ、「ガリガリ君 ソーダ」にいちばん合ったのは黒糖焼酎。ソーダ味の爽快さと、黒糖のとろっとした甘みが絶妙なマッチング。黒糖の香りもより華やかに感じられて、大きいグラスでゴクゴク飲みたくなる組み合わせです。

より爽快に楽しむには、黒糖焼酎ハイボールにレモンをひと絞りして、「ガリガリ君 ソーダ」を豪快にグラスへイン! レモンの酸味が加わることで、味わいが複層的になって驚きました。さらに、ガリガリ君が少しずつ溶けていくと、見た目もかわいいブルーカラーに変化します。内側のかき氷のザクザク感とシュワっとはじけるソーダのパンチの効いた組み合わせは、夏の定番アレンジになりそうです。

クラッシュスイカバー+泡盛パーシャルショットで、スプーンで食べるスイカフローズンカクテル!

夏の定番のアイスキャンディ「スイカバー」。細かめの氷が入ったシャクシャクとした食感は、本物のスイカにかぶりついたよう。見た目も味もスイカ感たっぷりで、「夏のアイスはこれ!」というスイカバーファンも少なくありません。さそく焼酎・泡盛とのベストマッチを探ってみました!

スイカバーの甘みをより引き立ててくれたのは、泡盛。ふくよかなバニラ香が合わさることで、ほんのり甘く、クセの少ない味わいのお酒になりました。ここにソーダを注いでハイボールにするのも間違いなしの組み合わせですが、さらにひと手間かけて、フォトジェニックなサマーカクテルにアレンジしてみます!

まず、泡盛を事前に冷凍庫に入れてとろとろのパーシャルショットに。スイカバーはスティックを抜き、グラスに入れてスプーンでシャーベット状に崩します。大きな塊が少なくなってきたら、冷やした泡盛をグラスの1/3まで注ぎ、軽くかき混ぜると……、とろっとなめらかなフローズンカクテルの完成!

スイカーバの甘みと泡盛の旨みが溶け合うことで、濃厚な大人の味わいに。甘みがしっかり感じられてアルコール感は控えめ。「これ、本当に泡盛? っていうかアルコール入ってる?」なんて思ってしまう、よい意味で危険な組み合わせです。ちょっと贅沢に泡盛は古酒を使うと、よりまろやかな風味が楽しめそう。柔らかめな食感のスイカバーだからこそできる、お手軽カクテルです。

芋焼酎ハイボール×「ガツン、とみかん」×ヨーグルトドリンクで、大人のフローズンミックスジュース!

みかんキャンディのなかに、みかんの果肉がたっぷり入った「ガツン、とみかん」。柑橘感たっぷりのジューシーな味わいと、ハードなアイスキャンディで食べ応え抜群。焼酎に溶かしながら食べたら、濃厚なみかんカクテルになるのでは……? 期待を胸にさっそく試してまいります!

各焼酎・泡盛で試した結果、驚くほどのマッチングとなったのが芋焼酎。特に柑橘系の香りを持つ芋焼酎との相性が出色で、「ガツン、とみかん」のさっぱりとした後味と、芋焼酎の芳醇な柑橘香がミックスすることで、フルーティな一杯に仕上がります。これでも十分飲みごたえはあるけれど、そこはさらに、ちょい足しアレンジで味わいのランクアップを狙います! 

芋焼酎ハイボールと「ガツン、とみかん」の組み合わせは、とにかくジューシー。そこにヨーグルトドリンクを合わせれば、まろやかな酸味が広がる大人のミックスジュースができあがります。シュワシュワとした口当たりの後に、華やかな香り、酸味、甘みが一気にやってくるリッチな味わい。アイスが溶けていくことで、シャーベットのような食感も楽しめる、簡単で贅沢なアレンジです!

ミルクアイスキャンデーをマドラーに⁉︎ 米焼酎のホットと合わせて、甘ウマな焼酎ミルクシェイク!

昔懐かしい味わいで老若男女に愛される、ミルク味のアイスキャンディ。クリーミーな口当たりとさっぱりした後味は、暑さでバテた時にぴったり。ほどよい固さのものも多く、焼酎に溶かしながら飲めば、まろやかなミルク割りになりそう! 果たしてこれに合う焼酎・泡盛はあるのでしょうか?

ミルクアイスキャンディとベストマッチだったのは、米焼酎。油分が多めの米焼酎と合わせることで、米の旨みは倍増。ハイボールの中に入れることで、炭酸とともにミルクアイスキャンディの甘みがやってくる、優しい味わいのミルクハイボールに。米焼酎のたっぷりとした旨みを生かすべく、燗ロックをベースにしたアレンジも考えてみました!

こちらも作り方はとっても簡単。米焼酎をコップに注いでレンジで温める。そこにミルクアイスキャンデーを入れるだけ。1本溶かした後、贅沢に2本目を入れれば、こっくり甘い大人のミルクシェイクができあがります! 燗にすることで、米焼酎の濃厚な旨みが花開いてうまい! ミルクアイスキャンデーをマドラー代わりにステアすれば、温度と甘みの変化が楽しめる1杯になります。温めることでアルコールは抜けていきますが、度数が強い場合は氷を加えて調整してみてくださいね。

パイナップルアイスキャンデーは、強炭酸の芋焼酎ハイボールと合わせてシュワっと爽快に!

ここ数年、コンビニやスーパーでも多く見かけるようになった、パイナップル味のアイスキャンディ。なめらかな食感を再現したものや、濃厚な味わいを押し出した商品など、急激に人気を伸ばしています。アイスキャンデーと焼酎を合わせるならば、このブームに乗らないわけがない! 

試してみた結果、パインアイスはどの原料の焼酎・泡盛もよく合うのですが、抜群にマッチしたのは芋焼酎。特に酸味のある銘柄と合わせると、パイナップルの甘酸っぱさと芋の華やかなフレーバーがお互いを引き立てて、トロピカルな味わいになるおのです。色々とアレンジを考えてみましたが、この爽快感を楽しめるのはド直球に強炭酸ハイボールです!

グラスには氷を入れずに、パイナップルアイスキャンデーだけ。芋焼酎を濃いめにグラスの半分くらいまでいれ、キンキンに冷やした強炭酸水をゆっくり注ぎます。アイスで一回ステアしたら、炭酸が抜けるうちにグイッと一口。ほんのり香るパイナップルとフルーティな芋焼酎が、はじける炭酸とともに一気に口のなかに広がります。飲み進めながらアイスにかじりつけば、口のなかで濃厚&爽快なパイナップルサワーが完成します!

今回紹介したのは、超メジャーなアイスキャンディ。数えきれないほどの商品数があるアイスと焼酎は、無限大の組み合わせが見つけられそう。お好みのアイスと焼酎を探して、自分だけのアレンジを楽しんでみてください!

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