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東京の小さな沖縄で泡盛を楽しみ尽くそう!|代田橋・沖縄タウン

飲める店・買える店

東京の小さな沖縄で泡盛を楽しみ尽くそう!|代田橋・沖縄タウン

Text : Taku Itoh(SHOCHU NEXT)
Photo : GINGRICH(SHOCHU NEXT)

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沖縄から遠く離れた東京・杉並区に、沖縄の料理や伝統工芸品など沖縄の文化を楽しめる“沖縄タウン”があることを知っていますか? 
東京の飲食店での泡盛の取り扱いは、多くても2〜3種類程度といったところですが、“沖縄タウン”と呼ばれる街の小さな商店街のお店では、豊富なラインナップからよりどりみどり! いろんな泡盛を飲んでみたくて向かったその街は、商店街と沖縄への愛に溢れる人たちがつくりあげた、まさしく“小さな沖縄”でした。

東京の“小さな沖縄”代田橋・沖縄タウン

京王線・代田橋駅を降りて向かうのは、世田谷区と杉並区の境目を縫うように走る甲州街道。頭上には首都高速が通るのに、横道を一本入ると閑静な住宅につながる、見慣れた東京の大通りといった場所です。そんな甲州街道の歩道橋を渡ったところで出会うのが、朱色の商店街のゲートとシーサー! 見慣れた風景の中に突如現れる南国風の入り口をくぐれば、そこが東京の“リトル・オキナワ”こと、代田橋・沖縄タウンです!

それにしても「なぜ杉並区に沖縄タウンがあるんだ?」って、思いますよね。 沖縄タウンは、もとは和泉明店街が2005年から街おこしとして始めたプロジェクト。「沖縄学の父」と呼ばれた教育者・研究者の仲原善忠が住んでいたこと、また元々、都内でも沖縄関係の在住者や沖縄料理店の数が多い土地柄であったことから、着想を得たといいます。街おこしから生まれた“小さな沖縄”。それを知った、沖縄に魅了された人々がここにお店を構えるようになり、今年で17年目となる今では、沖縄の料理やお酒、伝統工芸品や文化を楽しめるお店が数多く立ち並ぶというわけです。

今回はそんな沖縄タウンで、泡盛を飲める店・買える店を探してきました!

沖縄タウン|泡盛を飲める店〈BECCHI〉

沖縄の魅力を知ってほしい!沖縄愛に満ちた沖縄居酒屋

まずはじめに訪れたのは、沖縄タウンの入り口からまっすぐ進んで約1分の場所にある「BECCHI」。店内に入ると、陽気な沖縄民謡とともに「いらっしゃいませ!」とオーナーの矢部尚さんが明るく迎え入れてくれました。沖縄の肉、スパイスやハーブでつくる自家製のソーセージをはじめとする、沖縄の食材にこだわった料理を楽しめる居酒屋です。お酒は泡盛をはじめ、泡盛蔵のつくるジンやラムと、やはり沖縄産のフルーツを使ったオリジナルサワーなどを提供しています。
泡盛のラインナップは約40種類。気軽に飲める一般酒から古酒泡盛まで、矢部さんがセレクトしています。

BECCHIオーナーの矢部さん


「代田橋の沖縄タウンは、大好きな沖縄を身近に感じることができる場所。お店を開くならココで!と決めていました」と矢部さん。沖縄料理を食べたことから沖縄にハマったという矢部さんは、鳥取県出身。それまで全く縁のなかった土地だといいますが、今やこんな素敵な専門店のオーナーというから驚きます。矢部さんにとって、沖縄の魅力は、かの土地の料理によく表れているそうです。

「沖縄の魅力は一言でいうと“おおらかさ”。沖縄はさまざまな国の統治下におかれた歴史の中で、いろいろな文化を受け入れてきました。決して喜ばしい歴史ばかりではないけれど、その受容を可能にしたのは、沖縄のおおらかさだと思うんです。特に食文化にはそれがよく表れている。沖縄に他の地域にはないおいしい料理がたくさんあるのは、日本やアメリカ、琉球などのさまざまな国の食材をひとつの皿の中にうまく落とし込めるから。おおらかにものごとを受け入れることができるからこそ楽しめる、おいしい沖縄料理がたくさんあるんです!」

さて、沖縄のおおらかさが育んだ料理と泡盛、最初は何から始めましょうか。矢部さんおすすめの料理と泡盛のペアリングを教えていただきました。

BECCHIおすすめのペアリング

最初に出てきたのは沖縄料理の王道、ゴーヤーチャンプルー。ほどよい苦味の薄切りのゴーヤーに優しい出汁の味付けが絶妙にマッチした、いわずと知れた一皿です。「沖縄のゴーヤー、アメリカのスパム、日本の出汁の味つけ。多様な文化を受け入れてきたからこその料理でもあります」と矢部さん。合わせる泡盛は、金武酒造の〈龍 ゴールド。こちらはクラッシュアイスを使ったミストスタイルがおすすめだそう。

〈龍 ゴールド〉は古酒をブレンドした泡盛。25度までアルコール度数を下げているので、マイルドで飲みやすい仕上がりです。そのマイルドな飲み口をいかして、ミストスタイルにしました。シークワーサーも絞ったので、女性や泡盛を飲み慣れていない方でもさっぱりと飲んでいただける味わい。シークワーサーの酸は、ゴーヤーの苦味を中和してくれるので、最高のペアリングですよ」

味わってみると、口の中に残りすぎないゴーヤの苦味がちょうどいい! 全体の調和によって優しい味わいでいくらでも食べられそうです。元々飲みやすい〈龍 ゴールド〉も、ゴーヤの苦味を流し込むように飲むからついついペースも上がってしまいます。

続いて、BECCHIの看板メニューともいえる、沖縄食材を使ったソーセージの盛り合わせと、神村酒造の〈暖流〉のハイボール、通称“暖ボール”のペアリング。こだわりの沖縄の食材を使ったソーセージは、腸詰から燻製まで全て自家製なのだとか!

「沖縄は豚食文化が根強い。くわえて個性のある野菜やスパイス、ハーブなどもたくさんある土地です。ソーセージなら、そんな沖縄食材の魅力が存分に生きると思ってつくっているものです。ソーセージはそれぞれ、島コショウを使った粗挽きソーセージ、島とうがらしのチョリソー、そしてフーチバー(沖縄のよもぎ)を使ったソーセージの3種類樫樽で寝かせた古酒をブレンドしている〈暖流〉の香りとシュワシュワの炭酸がベストマッチの〈暖ボール〉で、ソーセージの脂を流し込むと最高ですよ!

思いっきりソーセージにかぶりつくと肉汁がブワッと溢れ出してきた……最高です……! “暖ボール”はウイスキーのハイボールとはまたひと味違う、泡盛ならではのマイルドさがあって飲みやすい。この暖ボールと一緒に楽しむと、大ぶりなソーセージもあっという間に食べ終わってしまいました。

最後のペアリングは宮里酒造所の〈カリー春雨のロックと、揚げ出しどぅる天。“どぅる天”……? 聞き慣れない名前ですが、一体どんな食べ物ですか⁉︎

どぅる天は、ふかしたターンム芋(沖縄の里芋)、豚肉、しいたけ、魚の練り物とお出汁を合わせた“どぅるわかしーという沖縄料理を天ぷらにアレンジしたもの。あおさのお出汁をかけて揚げ出しスタイルにするのはうちのオリジナルです! このお出汁と、香ばしいナッツやバニラの香りがする〈カリー春雨〉との相性は抜群! ロックで香りをしっかりとお楽しみください」

このどぅる天、お肉と魚と椎茸、それから出汁の旨味がギュッと凝縮されていて、めちゃくちゃおいしい! あおさの出汁にヒタヒタにして食べるとたまりません……。 旨味の塊のようなどぅる天と、ロックの〈カリー春雨〉の香ばしい香りの組み合わせは、お互いのよさを引き立てます。

矢部さんが教えてくださる聞きなじみのない食材や料理の数々に、まだまだ沖縄の知られざる魅力がたくさんあるのだなと気づきます。そういったことのすべてを、多くの人に伝えたいのだと矢部さんは話します。

「沖縄の魅力やよさをもっと伝えていきたいというのはおこがましいかな……(笑)? 代田橋の沖縄タウンやウチのお店が、知らない沖縄に触れる場所になればいいなと思います」

沖縄出身ではない矢部さんだからこそ発見できる、沖縄の面白さや魅力があるのかもしれません。そんなことを思いつつ、BECCHIをあとにしました。

スタッフの栗島悠さん。お気に入りの銘柄は新里酒造の〈琉球 古酒〉(スライド1枚目)
店内では琉球ガラスなどの工芸品も買うことができる(スライド2枚目)
BECCHI
住所 東京都杉並区和泉1-3-13
営業時間 月〜土 17:00〜24:00(L.O.23:30)日・祝 17:00~23:00(L.O. 22:30)
定休日 
不定休
INSTAGRAM→

沖縄タウン|泡盛を飲める店
〈YANBARU〉

沖縄の食材を使った洋食を楽しめる“バル”

次に訪れたのは、沖縄タウンの奥まで進んだところにある「YANBARU」。沖縄の食材を使った洋食と一緒に泡盛を楽しめる、いわゆる“沖縄料理店”とは少し違う角度から、魅力を堪能することができます。店長の野崎由梨子さんの出身は東京都。さらにもとは、フレンチの勉強をしていたのだとか! それがこの沖縄タウンでお店を開いている旦那さんと出会ったことで、沖縄料理と食材の魅力を知ったといいます。

落ち着いた雰囲気の店内(上)
店長の野崎由梨子さん(下)

「うちはこの『YANBARU』のほかに、『SABANI』と『てぃんさぐぬ花』という2店を経営しています。年に1度、スタッフと一緒に沖縄に行くのですが、その旅を繰り返すうちに、沖縄の食材で洋食をつくれたらいいなと考えるようになりました。
沖縄には季節ごとに変わる野菜やジビエ、それから個性豊かな沖縄の食材がたくさんある。単純に洋食というだけならば、おいしいお店は他にもたくさんあるけど、うちではそういった食材を用いて、他では味わえない食事をお出ししています」

2店舗のうちの「SABANI」は、やはり沖縄タウンにある飲食店街「めんそーれ大都市場」内。そちらではなんと、全蔵の泡盛を取り扱っているのだとか(すごい!)。こちらの「YANBARU」ではその中からこれぞという銘柄、そして店名にちなんで沖縄県山原地域の蔵の銘柄を厳選して取り扱っています。

YANBARUのおすすめのペアリング

YANBARUの泡盛のラインナップから、一杯目に出てきたのはBECCHIでもいただいた、〈暖流〉のハイボールこと、“暖ボール”。野崎さんも“暖ボール”はイチオシの飲み方なのだとか。お通しとして出される沖縄県産野菜の盛り合わせと、石垣島産のもろみ豚を使ったYANBARUの自家製ベーコンとともにいただきます。「もろみ豚」は泡盛をつくる際に出るもろみを食べて育つ豚。これは泡盛との相性は間違いなさそう!

「“暖ボール”は、ウイスキーハイボールは飲めるけど泡盛はちょっと……と思っている方にぜひ試してもらいたい飲み方です。飲みやすいうえに、古酒泡盛ならではのまろやかさと甘みを知ってもらえると、苦手意識を払拭するいいきっかけになる飲み方だと思います! うちの自家製ベーコンは〈暖流〉に漬け込んでから燻製しているので、“暖ボール”との組み合わせは間違いないですよ!」

お通しの野菜は、バーニャカウダソースでいただきます。こちらのバーニャカウダソース、一般的なアンチョビの代わりに、沖縄のアイゴの稚魚の塩漬けを使っているのだとか。沖縄の食材の豊富さに驚きっぱなしです! 味のしっかりしたものとの相性がいい“暖ボール”はベーコンにもバーニャカウダソースにもよく合います。

2杯目は米島酒造の〈美ら蛍(ちゅらぼたる)〉の水割り。そこに合わせるのは沖縄産のアワビ茸と紅豚のアヒージョです。添えるパンも沖縄の「八重岳ベーカリー」でつくられているもの。沖縄県産の食材選びを徹底している「YANBARU」のこだわりが窺えます。

〈美ら蛍〉は泡盛独特のくさみがなく、甘みや香ばしさ、華やかさのバランスもとってもいい。泡盛初心者の方でも飲みやすい銘柄だと思います。味の濃いアヒージョを、水割りでさっぱり流し込みながら味わってください。アヒージョに使っているアワビ茸と紅豚ももちろん沖縄県産! 食材は沖縄の卸業者からだけではなく、農家さんなどと直接交渉をして仕入れたりもしています」

アヒージョはもちろんのこと、具材の旨味が染み出したオリーブオイルにひたして食べるパンがおいしいこと! 香りと味わいがさっぱりとした〈美ら蛍〉の水割りが、熱々のアヒージョともよく合います。

盛り合わせのラインナップはフーチバー、ゴーヤ、サクナ(長命草)のチーズと、にんじんのラペ、沖縄県産野菜に、冬瓜漬けに豆腐よう。日によって内容が変わる。

最後に野崎さんが出してくれたのは、山川酒造の〈珊瑚礁〉の5年古酒です。「THE CHEESE GUY」のチーズとおつまみの8種盛り合わせとともに、琉球伝統の“カラカラ”という酒器でストレートでいただきます。

「このチーズはイギリスのチェダー出身のジョンさんが沖縄で開いている『THE CHEESE GUYのもの。ジョンさんいわく、沖縄はチーズづくりに向いているんだそう。チーズにはゴーヤやフーチバーなどの沖縄食材が使われていて、本当においしいんですよ! チーズと一緒に、〈珊瑚礁〉のまろやかな口あたりと甘い香りをストレートでゆっくりと味わってください

濃厚なチーズと一緒に泡盛を口に含むと、それぞれの風味がうまい具合にマリアージュします。どんな食事にも合う泡盛、すごすぎますね……。チーズと一緒に盛られた豆腐ようは、豆腐を泡盛や紅麹につけて寝かせたもの。ねっとりとした食感と、濃厚でクリーミーな独特な風味が、泡盛とよく合うんです! さらに紅芋を食べて育った豚の生ハムもおいしい! 沖縄の豚って、いいものを食べて育っているんですねぇ。道理でおいしいわけだ。チーズや冬瓜漬けと一緒に食べると、甘みと塩味の出会いで、味わいに広がりが生まれます。おつまみと泡盛を少しずつ口に運んでいると、あっという間にグラスは空っぽに。最後の〆に最高の一品でした!

沖縄タウンの奥にある「YANBARU」は、めんそーれ大都市場の居酒屋で軽く飲んでから訪れるお客さんも多いのだとか。「よりディープな沖縄を求めて来てくださるんです」。にぎやかな居酒屋で飲んだあとに、落ち着いた雰囲気の「YANBARU」で、泡盛をしっぽりと味わう。完璧な流れですよね?
最後はお土産に泡盛を買うべく、再び沖縄タウンの入り口の方へと向かいます。

〈暖流〉はYANBARUオリジナルラベルになっている(スライド1枚目)
店の前にあるバス停風の看板も沖縄の作家がつくったもの(スライド2枚目)
YANBARU
住所 東京都杉並区和泉1-10-10
営業時間 11:30〜14:30(L.O.14:00)、17:00~22:00(L.O. フード21:00、ドリンク21:30)
定休日 
毎週木曜、第2第4水曜日
INSTAGRAM→

沖縄タウン|泡盛が買える店「片桐酒店」

代田・沖縄タウンと成長してきた、すべての蔵の泡盛が揃う場所

居酒屋2軒のはしごを終えて最後に向かうのは「片桐酒店」。沖縄タウンに入ってすぐ左手に見える、琉球瓦風の軒が目印の酒販店です。

店先に並ぶお酒のラインナップを見てみると、全て泡盛! 店先だけでもすでに東京ではなかなかお目にかかれない銘柄が揃っています。お店の中はこじんまりとしたいわゆる街の酒屋さん……かと思いきや、壁一面を埋めているのはやっぱり泡盛、泡盛、泡盛! 東京の酒販店ではまず見ることのない光景です。

片桐酒店は創業昭和5年と、和泉明店街でもかなりの古株。2005年の沖縄タウン発足当初から続く数少ないお店のひとつでもあります。片桐酒店の店主の片桐勇さんが発足当時の沖縄タウンについて教えてくれました。

片桐酒店2代目店主の片桐勇さん。沖縄タウンの会長でもある。

「当時の商店は、本当に寂れたシャッター街でした。そんな状況をなんとかしないといけないとはじまったのが沖縄タウンプロジェクトでした」

街おこしとしてはじまった沖縄タウンは、和泉明店街のお店がそれぞれ沖縄にちなんだ品物を取り扱うことからはじめたそう。片桐酒店で泡盛の取り扱いを始めたのはその時から。それまでは2、3種類しかなかった泡盛も、今では島外での流通が難しい小さな蔵を覗いて、すべての蔵の泡盛が揃っています。

最初に買う泡盛は、度数の軽い古酒を

とはいえ、これだけたくさん泡盛が揃うと、何を選んでいいのか悩んでしまう……。こんなときはお店の方の声がいちばん。勇さんとともにお店に立つ、息子の勇次さんに聞いてみます。

まずは古酒を飲んでもらうことで、泡盛のおいしさに気づいてもらえるかなと思います。僕はその中でも度数が低めの〈残波〉や〈月桃の花〉あたりが、はじめての方におすすめ。このふたつは特に値段もリーズナブルなので、チャレンジしやすいですよ」

3年貯蔵の古酒を60%ブレンドした比嘉酒造〈残波〉。まろやかで芳醇な味わいのバランスの良い銘柄だ。
沖之光酒造の〈月桃の花〉は、ホーロータンクで10年熟成した古酒をベースにした泡盛。やわらかく、すっきりとしたその味わいで女性にものみやすい。
他にはやんばる酒造の〈MARUTA〉や、ヘリオス酒造の一般酒〈轟〉などもおすすめだ(上)
度数の違いによる味わいを飲み比べてもらえるように計り売りもしている(下)

泡盛に特化した酒屋ならではの楽しみ方

さまざまな種類の泡盛を取り扱う片桐酒店には、コアな泡盛ファンの方もよく訪れるそう。そういったお客さんのためにも珍しい銘柄も置くようにしているのだとか。「たまにお客さんのリクエストに応えて仕入れる銘柄もある。お客さまの声も貴重な情報源だったりするんですよ」と勇次さんはいいます。

さらに勇次さんが、たくさんの泡盛が並ぶ片桐酒店だからこそできる、“掘り出し物”の探し方についても教えてくれました。

「泡盛は日本酒と違って賞味期限がないから、ずっとお店に置いておける。そうすると、何年もお店に並んだままの商品がたまに出てくるんですよ。たとえばこれまでには、10年熟成の古酒が10年近くお店の棚で眠っていたことがありますね。お店で熟成されて20年熟成になってるんです(笑)。そういうものを探して求めてうちを訪れる玄人の方もいらっしゃいます」

詰め日を確認すれば、瓶熟の目安がわかる。「貴重なものは非売品にしちゃうこともある」

片桐酒店のお客さんは、沖縄タウンで泡盛を飲んだことで興味を持ち、立ち寄る人も多いそう。夜は22時まで営業しているので、沖縄タウンの居酒屋でお気に入りの泡盛を見つけて、帰りに片桐酒店でお土産に一本買っていけば、沖縄タウンで泡盛を100%楽しみ尽くせます!

片桐勇さんと勇次さん(スライド1枚目)
片桐酒店のオリジナル泡盛。今は非売品となっているレアものだ(スライド2枚目)
片桐酒店
住所 東京都杉並区和泉1-3-17
営業時間 9:00〜22:00
定休日 
不定休
WEB→

沖縄が好きな人々がつくる沖縄タウン

夕方からじっくりと沖縄タウンを散策してみたら、ここでしか味わえない泡盛や料理にたくさん出会うことができました。沖縄にルーツを持たない土地柄だからこそ、沖縄の魅力を新しい視点で理解し、発信できる場になっているのかもしれないですね。

沖縄タウンで泡盛にハマったら、きっと何度でも訪れたくなるはず!皆さんもぜひ沖縄タウンに遊びにきてみてはいかがでしょうか?

和泉明店街 沖縄タウン
住所 東京都杉並区和泉 1-11-2 Google MAP→
最寄り 京王線線代田橋駅 徒歩3分
WEB→

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