ホイップをのせたこのドリンク、女子がいっぱいのカフェで出てくるかわいいスムージーみたいでしょう? でも実はこちら、けっこうお酒の入ったカクテル! しかもそのお酒は芋の熟成焼酎と、驚きの連続です。ミクソロジスト・南雲主于三さんによる熟成焼酎カクテルの第4弾は宮崎県・松露酒造の〈genshu. 玉茜〉を使った“マンゴーフラペチーノ”です。その味わいは、見た目のさらに上を行く想定外! ぜひ試してみてください。
「マンゴー芋フラペチーノ」のつくり方
【レシピ】マンゴー芋フラペチーノ |
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-〈genshu. 玉茜〉 40ml -マンゴー 1/3個分 -レモンの搾り汁 10ml -生クリーム35% 30ml -ダージリンティー 60ml -バニラシロップ 10ml 材料すべてを容器に入れ、ハンドブレンダーで攪拌する。クラッシュアイスを入れてさらに撹拌。グラスに注ぎ、固めのホイップクリームをのせてできあがり。 |
COMMENT|レシピについて
「“毎日飲んでも飽きないお酒づくりを目指してきた松露酒造さんは、焼酎の可能性を自由に追求しよう、飲み手にも自由に追求してもらおうという姿勢がかなりはっきりとしている蔵元。3種類がラインナップする〈genshu.〉シリーズはまさにその表れのような焼酎です。その名の通りに蔵の銘柄の“素”でもある原酒で構成されるシリーズで、飲み手の側に、自分好みにカスタマイズしながら飲む楽しみを提供しています。今回のカクテルには、この〈genshu.〉シリーズの中から、サツマイモの”タマアカネ”という品種を使った〈genshu. 玉茜〉を選びました。タマアカネはトロピカルフルーツのような香りと独特の甘みがある。この〈genshu. 玉茜〉は目をつぶって飲むとアールグレイと間違えそうな香りがします。甘みも豊かでスイートポテトのよう。カクテルはこの味を生かしてマンゴーと合わせてスタバのフラペチーノ風に! トロピカルな風味がマンゴーとよく合うんですよ」(南雲さん)
TIPS!|家のみで楽しみたい人のためのコツ
「クラッシュアイスは、コンビニで売っているカップ氷や、アイスコーヒー用の氷などを使うのがいいです! 氷がきれいでとても便利に使えるし、できあがったカクテルを同じカップに注ぐと本当にスタバのドリンクみたいでしょ(笑)? トップのクリームは、生クリーム・マスカルポーネチーズ・牛乳でつくっていますが、泡立てた生クリームでもOK。なくても全然おいしいので甘いのが苦手な人は省いても!」
TASTE NOTE |味わい
「これはね、とってもかわいい味! 味はほぼ紅茶で、サツマイモの甘みが余韻でやってくる。女性もお酒が弱い人も抵抗なく飲めるんじゃないかな? 〈genshu.〉シリーズは、香りと味の骨組みがしっかりとしているので、カクテルをつくるのにとても便利。味の強い液体と合わせても、焼酎の香りが飛ばないんですよ。甘さが好きな方はシロップを追加、お酒が好きな人は焼酎を少し多めにするといい。自分好みの配合をぜひ見つけてください」
主役の熟成焼酎と蔵元のこと
宮崎の最南端、すぐそばには太平洋の広がる風光明媚な宮崎県串間市。1928年に、この地の農家10軒あまりが株主となって始めた焼酎製造会社が蔵の始まり。その株主の一人が現在蔵を率いる矢野裕晃さんの曽祖父で、1971年に松露酒造株式会社に社名変更。コガネセンガンでつくる〈松露〉、宮崎紅でつくる〈黒麹仕込み 松露〉を始めとする飲みごたえのある芋焼酎が知られる。
「松露酒造さんの酒づくりの根幹には、“毎日飲んでも飽きないお酒づくり”という哲学がある。お湯割りに、水割りにと自由に楽しめる焼酎が多い印象です。自分たちの蔵の焼酎は、どの状態で飲むのがいちばんいいのかさまざまに試して、熟成してまろやかな状態がいいと結論づけたそう。現在ではほぼ全ての焼酎を3年間貯蔵してから出荷しています」
〈genshu. 玉茜〉
鹿児島県産のタマアカネで仕込んだ芋焼酎の原酒。口に含むとダージリンティーのような甘やかな香りとトロピカルフルーツのようなニュアンスが広がる。そのフルーティーさから、フレッシュなトマト、梅、オリーブなどとの相性もいい。〈genshu.〉シリーズにはほかに、濃厚な甘みのある宮崎産のサツマイモを黒麹で仕込んだ〈genshu.宮崎紅〉と、2004年に仕込んだ長期熟成米古酒の原酒〈genshu.米熟成2004〉がラインナップ。
genshu.玉茜 |
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【芋焼酎】 貯蔵 3年(タンク) 度数 35度 原材料 サツマイモ(玉茜)・米麹 蒸留 常圧 蔵元 松露酒造 WEB → 所在地 宮崎県串間市 |