クラフトスピリッツを再発見するWEBマガジン

〈田苑 ゴールド〉の「田苑マーマレードジュレップ」|トップバーの提案。熟成焼酎でカクテルをつくる! #07

レシピ・飲み方・食

〈田苑 ゴールド〉の「田苑マーマレードジュレップ」|トップバーの提案。熟成焼酎でカクテルをつくる! #07

Text & Photo : SHOCHU NEXT

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • Lineで送る

アメリカ南部生まれのクラシックなカクテル、ミントジュレップ。バーボンウイスキーにフレッシュミントとシロップを足したさわやかな味わいは南部の暑い夏にぴったり。やはり南部の伝統ある競馬レース、ケンタッキーダービーでは、ドレスアップした人々がレース会場でこのカクテルを飲むのがお決まりです。今回登場するのは、麦の熟成焼酎でつくるミント・ジュレップ。おいしすぎて飲みすぎる! 夏の昼下がりが待ち遠しい一杯です。


「田苑マーマレードジュレップ」のつくり方

【レシピ】田苑マーマレードジュレップ
-〈田苑 ゴールド〉 40ml
-レモンの絞り汁 10ml
-マーマレード 小さじ2杯程度
-ソーダ 20ml
-プレーンシロップ(お好みで)
-ミント 適量

グラスに〈田苑 ゴールド〉、レモンの絞り汁、マーマレード、シロップ(省略可)、ミントの葉7~8枚を入れて混ぜる。クラッシュ氷を入れてさらに混ぜ、ソーダを注ぐ。茎つきのミントの葉を飾って完成。

COMMENT|レシピについて

「麦のお酒は“パン”に見立ててカクテルを考えるという話を以前に黒木本店の〈百年の孤独〉のカクテルの回でもしました。今回も同じで、いくつかジャムを試したのですが、マーマレードとの相性が抜群にいい。〈田苑 ゴールド〉はアルコール25度と、本家ミントジュレップに使うバーボンウイスキーに比べるとかなり低いのですが、カクテルにしても香りが崩れないんですよね。それでいて全体のアルコール度数が下がるので、より飲みやすく、お酒にあまり強くない方でも楽しく飲んでいただけるんじゃないかな」(南雲さん)

TIPS!|家飲みで楽しみたい人のためのコツ

「今日使ったミントはイエルバ・ブエナというキューバのモヒートに使われるものですが、手に入りやすいスペアミントなどで大丈夫。茎はかじってみて苦かったら入れないこと。苦味がなければ葉っぱと一緒に入れてしまって大丈夫です。本家ミントジュレップよりは少なめに入れること、それから本来は使わない炭酸を少量注ぐことが、麦焼酎の香りを生かすポイントかな。基本的には混ぜるだけでできるカクテルなので、食事のときなどに3~4杯分まとめてつくるのもお薦めです」

TASTE NOTE |味わい

「ガーニッシュとして添えたミントも中に入れていただきます! シンプルなステップでつくれるのに、〈田苑 ゴールド〉の麦熟成の香ばしさと樽由来のバニラ感がどちらも感じられて、とってもいいバランスですね。同じレシピで〈田苑 桜 ゴールド〉でつくるのもおいしそう。とてもリフレッシングなカクテルで食事を全く邪魔しないので、ぜひ食中酒として飲んでほしい! フライドチキンなど脂っこい料理にも寄り添ってくれそうです」

主役の熟成焼酎と蔵元のこと

鹿児島県北部の薩摩川内市にある田苑酒造は、熟成焼酎のパイオニアのひとつともいえる蔵元。1956年に樽熟成の試験を始め、日本で最初の樽貯蔵の麦焼酎を販売したのが1981年。現在では7割以上の銘柄が、3年以上熟成した原酒が50%以上含まれる「長期貯蔵」によるものだそう。ウイスキーに使われるオーク材を中心に、桜材やシェリー酒に使った古樽など数多くの樽を持つほか、甕やタンクも自在に使い分ける。もうひとつ、田苑酒造のつくりの大きな特長が「音楽仕込み」。一次仕込みの際と、加水して瓶詰めする前の貯蔵の際に、タンクにクラシック音楽の振動を響かせるのだ。微細な波動が熟成を早め、やわらかく丸みのある味を得るという。

中央の〈田苑 エンヴェレシーダ〉は芋焼酎の樽貯蔵に挑み、高い評価を受けている1本。芋ならではのフルーティーさが出ている。左が〈田苑 桜ゴールド〉、右が〈田苑ゴールド〉。

〈田苑 ゴールド〉

全量3年貯蔵の熟成麦焼酎。オーク樽でゆっくりと熟成した、麦麹仕込みの麦焼酎と米麹仕込みの麦焼酎数種類をブレンドしている。常圧蒸留で麦由来の香ばしさをしっかりと残しながら、樽由来のバニラ香も感じる仕上がり。「同じ全量3年貯蔵の熟成麦焼酎でも、オーク樽の鏡板に桜材を使った〈田苑 桜ゴールド〉は、より香ばしく華やか。度数も高いのでアタックも強いですね。飲み比べも楽しいと思います」(南雲さん)

田苑 ゴールド
麦焼酎
貯蔵 3年(樽)
度数 25度
原材料 大麦・米麹・大麦麹
蒸留 常圧

蔵元 田苑酒造  WEB →
所在地 鹿児島県薩摩川内市 

このカクテルはYouTubeでも紹介しています!
Check this out!!

蔵元解説編
カクテル編

Share

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • Lineで送る