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壱岐焼酎の熟成タイプを飲むならこれ! | おすすめ壱岐焼酎11選
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約500年前から焼酎づくりが始まり、麦焼酎発祥の地とも呼ばれる壱岐。米麹と大麦を原料とする壱岐焼酎は、寝かせることで米麹の旨みと麦の香ばしさが増して、よりまろやかになることから、熟成に向いた焼酎とも言われているそう。実際に壱岐焼酎をつくる7蔵全てが熟成焼酎を手がけています。ということで今回は、おすすめの熟成壱岐焼酎を樽熟成と白もの(タンク・甕)に分けてご紹介します。米麹1:大麦2という決まった原料比率から生まれるバラエティ豊かな味わいはどれも必飲ですよ!

壱岐焼酎についてより詳しく知りたい人はこちらの記事もチェック!

焼酎の始まりは小さな島にあった?! | 麦焼酎の元祖、壱岐焼酎とは? | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

みなさんは「壱岐焼酎」をどのくらい飲んだことがありますか? 球磨焼酎、琉球泡盛、薩摩焼酎と並んで、地理的表示(GI)の認定を受けている壱岐焼酎。それぞれに条件を満たした本格焼酎のみが名乗ることのできる確固たるブランドだけど、なかなか出会う機会が少ないな、というのが正直なところ。壱岐焼酎というからには「壱岐」でつくっているのは間違いないけれど、その先はちょっと分からないなあ……。その事実に気づき、実際に現地で調べてみることにしました。壱岐焼酎とは何か、どこでどんなお酒がつくられているのか? たくさんの疑問と興味を抱えて、長崎県・壱岐島へ向かいます。

壱岐焼酎のおすすめ – 樽熟成の4本

樽熟成の壱岐焼酎 おすすめ 01
モンキーロック〉天の川酒造

天の川酒造「モンキーロック」のボトル画像

天の川酒造が手がける〈モンキーロック〉は、壱岐の名所・猿岩(さるいわ)をモチーフにしたラベルが目を引く樽熟成壱岐焼酎。常圧蒸留で醸した原酒をタンクで2年間熟成した後、1年樫樽で貯蔵しています。麹の甘みや麦の香ばしさは柔らかく、樽香も爽やかなので、樽熟焼酎入門編として特におすすめ。ロックにくぐらせて冷やしながら飲むと味わいがより引き締まります。食事にも合わせやすく、価格もお手頃なので、普段の常飲酒としてストックしておきたい1本です。

モンキーロック
【麦焼酎】
貯蔵 3年(ホーロータンク2年・樫樽1年)
度数 
25度
原材料 
大麦2/3(壱岐産・オーストラリア産)、米麹1/3(壱岐産・タイ産)
蒸留 
常圧
容量 720ml/1800ml

蔵元  天の川酒造 WEB→
所在地 長崎県壱岐市郷ノ浦町

樽熟成の壱岐焼酎 おすすめ 02
IKIKKO DELUXE 38〉壱岐の蔵酒造

壱岐の蔵酒造「IKIKKO DELUXE 38」のボトル画像

壱岐の蔵酒造のロングセラー〈壱岐っ娘デラックス〉が2021年4月に全面リニューアルして生まれた〈IKIKKO DELUXE 38〉。レギュラー酒〈壱岐っ娘〉をスペイン産シェリー樽で3年以上寝かせた長期貯蔵酒で、シェリー樽特有の華やかな香りが際立ちます。アルコール度数25度の〈IKIKKO DELUXE 25〉もありますが、樽熟成のどっしりしたボディと麹の甘みを楽しむならば38度がおすすめ。ロックはもちろん、炭酸水で割ると濃厚な香りがより引き立ちます。

IKIKKO DELUXE 38
【麦焼酎】
貯蔵 3年以上(シェリー樽)
度数 
38度
原材料 
大麦2/3、米麹1/3
蒸留 
減圧
容量 720ml

蔵元  壱岐の蔵酒造 WEB→
所在地 長崎県壱岐市芦辺町

IKIKKO DELUXE 38〉をつくる壱岐の蔵酒造のことをもっと知りたい方はこちらの記事もチェック!

壱岐焼酎蔵をめぐる旅「壱岐の蔵酒造」 | 島の酒づくりは、島を守ることからはじまる – クラフトスピリッツを再発見するWEBマガジン

長崎県の離島、壱岐島。澄み渡った玄界灘と広大な平野に囲まれた自然豊かな土地では約500年以上も前から脈々と焼酎づくりが行われている。その歴史の深さから麦焼酎の元祖とも呼ばれている「壱岐焼酎」。米麹のたっぷりとした旨味と、大麦のまろやかな口当たりが特徴とは知っているものの、その製造の裏側を知る手がかりは少ない。一体どのような場所で壱岐焼酎は生まれているのか? その現場を確かめるべく、壱岐焼酎をつくる蔵の1つ、壱岐の蔵酒造へ向かった。

樽熟成の壱岐焼酎 おすすめ 03
海鴉〉壱岐の華

壱岐の華「海鴉」のボトル画像

国産の新樽で5年熟成した壱岐の華の〈海鴉(うみがらす)〉。名前の由来は、海に浮かぶ神社として名所になっている「小島神社」に住むカラスから。神社のある小島は、別名「カラス島」と呼ばれるほど古くからカラスが住む場所。そんなことから、カラスは壱岐では神の使者とされ、信仰の対象だったとか。その歴史を厚みを感じさせるかのように、味わいは25度とは思えないほどにとろみがあって濃密! 新樽特有のまったりとしたバニラ香と、米麹の甘みのバランスが抜群です。1杯目はぜひロックで試してもらいたい!

海鴉
【麦焼酎】
貯蔵 5年(オーク樽)
度数 
25度
原材料 
大麦2/3、米麹1/3
蒸留 
常圧
容量 720ml

蔵元  壱岐の華 WEB→
所在地 長崎県壱岐市芦辺町

樽熟成の壱岐焼酎 おすすめ 04
壱岐スーパーゴールド22〉玄海酒造

玄海酒造「壱岐スーパーゴールド22」のボトル画像

玄海酒造の人気銘柄〈壱岐スーパーゴールド22〉。その名の通り、アルコール度数は22度と少し低めで、強いお酒が苦手な人でも楽しめる樽熟成焼酎です。減圧蒸留によるすっきりとした口当たりと、麦の爽やかさ、米麹の甘みの三位一体で、樽熟なのにするすると飲めてしまうほどクセがなくまろやか。ハイボールにすれば、食中酒として間違いない1杯に仕上がります。全国の酒販店で販売している買い求めやすさもポイント。気軽に買って試すことができる壱岐焼酎の入門としておすすめです!

壱岐スーパーゴールド22
【麦焼酎】
貯蔵 1年から2年半(スペイン産ホワイトオーク樽)
度数 
22度
原材料 
大麦2/3、米麹1/3
蒸留 
減圧
容量 720ml

蔵元  玄海酒造 WEB→
所在地 長崎県壱岐市郷ノ浦町

壱岐焼酎のおすすめ – 甕&タンク熟成7選

甕&タンク熟成の壱岐焼酎 おすすめ 01
壱州美人〉天の川酒造

天の川酒造「壱岐美人」のボトル画像

壱岐島内でしか流通していないレア熟成焼酎〈壱州美人〉。手に入りにくいだけではなく、つくりにもこだわりあふれるプレミアムな壱岐焼酎です。原料は全て地元産のものを使用し、タンクで10年熟成した原酒をブレンド。度数は20度と抑えめで、一口含めばとろけるような甘みが口いっぱいに広がります。少し濃い目に前割りすれば、口当たりはより一層柔らかに。壱岐焼酎特有の優しい味わいをたっぷりと感じることができます。流通は島内限定ですが、「壱岐に行けるチャンスがなかなかない!」という人もご安心を。蔵元直営のネットショップでも購入可能です!

壱州美人
【麦焼酎】
貯蔵 ホーロータンク10年貯蔵をブレンド
度数 
20度
原材料 
大麦2/3(壱岐産)、米麹1/3(壱岐産)
蒸留 
常圧
容量 300ml / 720ml / 1800ml

蔵元  天の川酒造 WEB→
所在地 長崎県壱岐市郷ノ浦町

壱州美人〉をつくる天の川酒造のことをもっと知りたい方はこちらの記事もチェック!

開高健が夢見た熟成焼酎の味<天の川 VERY OLD> – クラフトスピリッツを再発見するWEBマガジン

2020年に生誕90周年を迎えての再注目も記憶に新しい、作家・開高健。わずか58年という生涯の間に、並外れた行動力で世界を駆け回り、知性をふるってあらゆる事象を語り尽くした。特に酒と食についての好奇心は無尽蔵だった。よく飲み、よく食べる……にとどまらず、その背後の文化や歴史まで豪快に喰らい、消化し、筆に乗せた。食に関する名文は枚挙にいとまがない。

甕&タンク熟成の壱岐焼酎 おすすめ 02
大祖 原酒壱岐の蔵酒造

壱岐の蔵酒造「大祖原酒」のボトル画像

壱岐の蔵酒造が手がける〈大祖〉は、年間2000本しか出荷されない希少な壱岐焼酎。伝統的な常圧蒸留で仕込んだ後、タンクで5年ほど熟成。加水せずに原酒のまま瓶詰めしているため、壱岐焼酎本来の味わいを楽しむことができます。栓を開けた瞬間にまず鼻を抜けるのは、芳醇な麦の香ばしさ。口当たりはとろっとなめらかで、米麹の深い甘味が追いかけるようにやってきます。まずはロックで、お湯割りにするとさらに麦が香り立ちます。数ある壱岐焼酎のなかでも麦の香ばしさが濃厚な1本です。

大祖 原酒
【麦焼酎】
貯蔵 5年(スレンレスタンク・ホーロータンク)
度数
 42度
原材料 
大麦2/3、米麹1/3
蒸留 
常圧
容量 720ml

蔵元  壱岐の蔵酒造 WEB→
所在地 長崎県壱岐市芦辺町

甕&タンク熟成の壱岐焼酎 おすすめ 03
初代嘉助 プレミアム〉壱岐の華

壱岐の華「初代嘉助プレミアム」のボトル画像

1900年創業の壱岐の華。蔵の創立100周年を記念してできた〈初代嘉助 プレミアム〉は、創始者「長田嘉助」の名を冠した蔵の集大成ともいえる焼酎です。常圧蒸留による麦や米の複雑な香りと、5年以上タンクで熟成したまろやかさは、昔ながらの壱岐焼酎を感じる味わい深さ。アルコール度数25度の〈初代嘉助〉もありますが、蔵の本領を知るならば28度のこちらがおすすめ。福岡県小倉市から単身海を渡り、壱岐焼酎の製造に邁進した長田嘉助さん。彼が残した数々の伝統技術が光る壱岐焼酎です。

初代嘉助 プレミアム
【麦焼酎】
貯蔵 5年以上(タンク)
度数 
28度
原材料 
大麦2/3、米麹1/3
蒸留 
常圧
容量 720ml

蔵元  壱岐の華 WEB→
所在地 長崎県壱岐市芦辺町

甕&タンク熟成の壱岐焼酎 おすすめ 04
雪洲 35度〉重家酒造

重家酒造「雪洲35度」のボトル画像

重家酒造がつくる〈雪洲 35度〉は、地元で愛され続ける蔵の看板商品。原料は全て壱岐産のものを使用。減圧蒸留によるすっきりとした飲み口は飲み疲れせず、毎日の晩酌にもぴったりです。20度〜40度まで度数違いで発売している〈雪洲〉。なかでも〈雪洲 35度〉は割っても風味がしっかりと残り、ほどよく飲み進められる度数です。とにかく雑味がなく軽快な味わいなので、小瓶に分けてパーシャルショットとして楽しむのもおすすめです!

雪洲 35度
【麦焼酎】
貯蔵 3年以上(ホーロータンク)
度数 
35度
原材料 
大麦2/3(壱岐産)、米麹1/3(壱岐産)
蒸留 
減圧
容量 1800ml

蔵元  重家酒造 WEB→
所在地 長崎県壱岐市石田町

雪舟 35度〉をつくる重家酒造のことをもっと知りたい方はこちらの記事もチェック!

壱岐焼酎をめぐる旅「重家酒造」 | 小さな焼酎蔵の工夫あふれる酒づくり – クラフトスピリッツを再発見するWEBマガジン

長崎県の北部、壱岐島でのみつくられる壱岐焼酎。現在、壱岐焼酎をつくる蔵は7蔵。「重家(おもや)酒造」は、そのなかでも最も小さい蔵だ。その一方で、壱岐焼酎を使ったクラフトジンをはじめとするさまざまな酒づくりに挑む蔵でもある。壱岐の小さな焼酎蔵の酒づくりとは。壱岐島ののどかな港町・印通寺港へ足を運んだ。

甕&タンク熟成の壱岐焼酎 おすすめ 05
一支國いき〉玄海酒造

玄海酒造「一支國いき」のボトル画像

玄海酒造が手がける甕貯蔵焼酎〈一支國いき〉。蒸留時に香りが最も優れた部分だけを抽出し、甕で3年じっくり寝かせた贅沢な焼酎です。味わいはすっきりと爽やか、甕貯蔵特有のほどよいミネラル感が余韻に残ります。風味を最大限に楽しむにはロック、もしくはそのまま少し冷やして飲むのがおすすめ。同じ原酒を使用した姉妹品として、弥生時代の土器を模した陶器に詰めた〈一支國〉もラインナップ。どちらがより熟成感が高いか、飲み比べるのも面白そうです!

一支國いき
【麦焼酎】
貯蔵 3年(甕)
度数 
27度
原材料 
大麦2/3、米麹1/3
蒸留 
減圧
容量 720ml

蔵元  玄海酒造 WEB→
所在地 長崎県壱岐市郷ノ浦町

甕&タンク熟成の壱岐焼酎 おすすめ 06
〈プレミアム猿川 40度猿川伊豆酒造

猿川伊豆酒造「プレミアム猿川40度」のボトル画像

オリジナル蒸留器の開発や、日本で初めて超音波熟成焼酎を手がけるなど、古くから挑戦的な製造を行う猿川(さるこう)伊豆酒造。〈プレミアム猿川 40度〉は、5年以上熟成させ、原酒そのものの味わいを限りなく引き出した蔵のフラッグシップともいえる銘柄。常圧蒸留によるどっしりとした旨みに、ビターチョコレートのような麦の芳しい香りが出会った逸品。ロックで舐めるようにちびちびと飲みたい、気品あふれる壱岐焼酎です。

プレミアム猿川 40度
【麦焼酎】
貯蔵 5年以上(ホーロータンク)
度数 
40度
原材料 
大麦2/3、米麹1/3
蒸留 
常圧
容量 720ml

蔵元  猿川伊豆酒造 WEB→
所在地 長崎県壱岐市芦辺町

甕&タンク熟成の壱岐焼酎 おすすめ 07
守政〉山の守酒造場

山の守酒造場「守政」のボトル画像

壱岐焼酎の蔵元のなかで最も歴史の長い、山の守酒造場。現在でも一次仕込み、二次仕込みとも甕で行い、常圧蒸留にこだわるなど、古くからの製法を守り続ける蔵元です。蔵が持つ伝統技術の数々が詰まった〈守政〉は、麦と米が持つ旨みを最大限に引き出した味わい。その奥深さをじっくりと味わうにはストレートかロックで。壱岐焼酎ならではの甘みとまろやかさに、どっぷりとハマった人にこそおすすめしたい1本です。

守政
【麦焼酎】
貯蔵 5年以上(タンク)
度数 
41度
原材料 
大麦2/3、米麹1/3
蒸留 
常圧
容量 720ml

蔵元  山の守酒造場 WEB→ (メンテナンス中)
所在地 長崎県壱岐市郷ノ浦町

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