クラフト焼酎の楽しみ方はいろいろあります。近年では意外なもので割ると美味しいと話題になることもありますよね。さらに、焼酎にフルーツなどを漬け込んで味わいの変化を楽しむ方法も。今回は2種類の焼酎に漬け込みをしてみました。

「有機玄米焼酎 完がこい」と 「有機米焼酎 常圧豊永蔵 35度」はいずれも熊本県の豊永酒造のクラフト焼酎です。漬け込みを楽しむのにぴったりだと聞いて取り寄せてみました。味わいはどのように変わるのでしょうか?!
有機玄米焼酎 完がこいとは

「有機玄米焼酎 完がこい35度」は有機栽培の球磨産玄米を使用した焼酎です。焼酎を玄米で仕込むことがそもそも難しいうえに、有機玄米を使用しているというのも珍しい。まずはそのまま頂いてみると、玄米という言葉のイメージとは裏腹に、日本酒のような吟醸香も感じつつ、奥行のある繊細な味わいに驚きました。このままでもくいくい飲んでしまいそうです。
有機米焼酎 常圧豊永蔵 35度とは

「有機米焼酎 常圧豊永蔵35度」は球磨産の有機オーガニック米を使用した米焼酎。米焼酎なのに「麦焼酎なのか?!」と思うほどに香ばしく、旨みをしっかりと感じるのが特徴です。最近では2024年度の東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)にて、最高金賞を受賞しています。ちなみに、上述の「完がこい」も過去に金賞を受賞。
TWSCはSHOCHU NEXTでもたびたび取りあげてきましたが、洋酒や焼酎の専門家がテイスティングし厳正にジャッジする、日本を代表するスピリッツコンペとして近年注目されています。そこでの高い評価を得た手造り米焼酎2銘柄、そのまま飲んでも最高峰の味わいなのに漬け込むとは、なんと贅沢な企画。
*『豊永酒造』の記事に関してはこちらでもお読みいただけます。
4種類の漬け込みにチャレンジ

今回漬け込むのは、豊永酒造さんの2種類の焼酎に合いそうだと感じた4つの食材。梅、ドライフルーツ、紅茶の茶葉、びわの葉です。漬け込みを開始したのが3月ということもあり、梅は冷凍のものを取り寄せました。6月頃なら青梅を使うのも良いですよね。びわの葉は焼酎に漬け込むと「びわの葉エキス」となり、殺菌・消毒・鎮痛効果があるのだそう。飲んでも身体に良いですが、化粧水や虫刺されなど塗っても効くようです。
なお、本来は梅やドライフルーツの漬け込みには氷砂糖などを一緒にいれますが、今回は比較テイスティング用のため入れておりません。ご自宅用で漬け込まれる場合は、いろいろな漬け込みレシピがWEB上にあると思いますので、そちらをご参考にお願いします。


それぞれプラスチック容器に入れ、焼酎を注いでいきます。


注いだ直後は透明だったのですが……


2週間後には少しずつ色がついてきました。
(紅茶のティーバッグは8時間ほどで取り出した方が良いとのことで、半日経ってから取り出しています)
3か月後飲んでみると……?


漬け込みを開始してから3か月が経ちました!味がそれぞれどのように変わったのか試飲してみましょう。

今回の漬け込みで一番好みの組み合わせでした。ふわっと広がる美味しさが印象的でした。

スーッとした不思議な味わいとともに、若干ジンのようなニュアンスのある新しい感覚と楽しさが同居していました。

ジューシーでありつつも苦みもあり、例えるなら「大人のためのレモンサワー」(の焼酎版)!炭酸割りで。

適度な酸味と多少のビター感があり、とてもリッチな仕上がりに。クラフト焼酎の実力を見せてくれています!

ふわっとした紅茶の美味しさが加わり、ちょっと洋風で上品な味わいになりました!

まずは香りがとても良く。飲もうと酒器を口もとに近づけた時の幸福感マシマシです。飲むとスーッと清涼感もあります。

フルーティーな香りと味わいは予想通りですが、フルーティーさに負けない「クラフト焼酎の存在感」がぐっと感じられる、パンチのある焼酎好きにもオススメの後味です。

梅の爽やかな香りが楽しめます。本格的な梅酒感がありつつも、ほどよいビター感、奥深い焼酎の風味があいまって大人の梅酒といった感じです。
全体的な感想としては、一般的に焼酎の漬け込みで使用されるホワイトリカーよりも焼酎独自が持つ風味と個性が加わる分、漬け込んだものだけの味にならず複雑になり、奥深いという印象でした。焼酎を変えていくこと、そして漬け込むものを変えていくことで無限の可能性が広がっていくと考えるとワクワクしますね!
「有機玄米焼酎 完がこい」と 「有機米焼酎 常圧豊永蔵 35度」はいずれも蔵元から直仕入れをしている南山物産オンラインショップ「ナチュラル南山」から購入が可能です!あれを漬けたらどんな味になるかな?と実験のようにいろいろやってみると楽しいですよ!

