さまざまな熟成焼酎でハイボールを試し、ベストな割り方、料理とのペアリングを試していくこの連載。第4回目は、前回に引き続き樽熟成の米焼酎をご紹介。球磨焼酎〈金しろ〉は、普段の家飲みにもってこいの銘柄です。
About the Shochu〈金しろ〉
球磨焼酎〈白岳〉でおなじみの熊本県人吉市の高橋酒造が手がける熟成銘柄〈金しろ〉。アメリカンホワイトオーク樽、コニャック樽、シェリー樽の3種の樽で熟成した米焼酎と、同蔵元の人気銘柄〈しろ〉をブレンドした黄金色の本格焼酎です。ほどよい樽の香りと、米焼酎に特有の優しい口当たりを兼ね備えているのが印象的。ハイボールにすると香りがパッと広がる、華やかで上品な一本です。
Good Portion:ベストな割合
イチ押しの割合は、いつもよりちょっと濃いめの〈金しろ〉:ソーダ=6:4。たっぷり氷を入れたワイングラスに、焼酎とソーダをそっと注ぎ、最後に焼酎を一垂らし。はじける炭酸とともに香りがふわっと立ち込めます。つくる時のポイントは、炭酸水を、氷にあてないように、グラス面に沿わせるようにゆっくりと注ぎ入れること。このひと手間だけでハイボールは格段においしくなるので、ぜひ今日から試してみてください!
Pairing〈金しろ〉と合わせたい料理
樽香と米の甘みのバランスが抜群な〈金しろ〉。アルコール度数25度のソーダ割は食中酒にぴったりです! 上品な風味が料理のコクやうま味を引き立てます。からすみ大根のような塩気のある濃厚な料理と合わせてみて! 焼酎が乳化された!? と思うほどクリーミーな味わいが口いっぱいに広がります。樽熟成ながらクセの少ない銘柄なので、白いごはんに合わせる感覚でのペアリングもお薦め。漬物や珍味などを包容力豊かに受け止めてくれます。
Add on ちょい足し!
邪道といわれたってやってみてほしいお薦めの飲み方
ラー油でピリッと辛いハイボールはいかが?
辛党の人にはぜひ一度試してみてほしいのが、ラー油を垂らしたホットなハイボール。2、3滴垂らせば、〈金しろ〉のまろやかさを追いかけるように、ラー油の辛みがやってきます。焼肉や唐揚げなどがっつり系の肉料理には相性抜群! あまりのマッチ具合に食べすぎちゃうので要注意。
金柑のシロップ漬けでスイーツハイボールに
金柑のシロップ漬けをグラスに沈めて、焼酎とソーダを注げば、黄金色が映えるフルーティーなハイボールが完成します。酸味の少ないまったりした柑橘感は金柑ならでは。炭酸を少なめにして、マドラーで少しずつ潰しながら飲めば、スイーツカクテルとして食後のデザートタイムにも楽しめそう。
Rating スコア
どんな食事と合わせても焼酎の味が勝ちすぎない、米焼酎の優しさを感じられる〈金しろ〉。飲み疲れしない軽やかさも魅力的です。
上品さ ★★★★☆
樽の香り ★★★☆☆
和食との相性 ★★★★★
全国の酒屋、スーパーで手に入るうえ、お手頃価格なのも嬉しい!毎日の晩ごはんのお供に最適な一本です。
金しろ(謹醸しろ) |
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【米焼酎】 貯蔵 3年以上・アメリカンホワイトオーク樽、コニャック樽、シェリー樽 度数 25度 原材料 米、米麹(国産米/白麹) 蒸留 減圧 蔵元 高橋酒造 WEB → 所在地 熊本県人吉市 |