熟成焼酎をもっと身近に感じる飲み方として、炭酸割り＝ハイボールをグイグイ推していく本連載もなんと10回目！ 前回に引き続き琉球泡盛から、全国的に人気の高い〈残波（ざんぱ）43度〉をセレクトしてお届けします。比較的手に入りやすい銘柄ながら、高めの度数とシルキーな味わいで、カクテルベースとしても万能。どんな食事にも合うハイボールとしてはもちろんのこと、遊び心のあるいろんな飲み方も楽しい…！ 今回もパンチの効いたちょい足しをご紹介しますよ〜！
About the Awamori〈残波 43度〉
琉球泡盛〈残波43度〉をつくるのは、沖縄県中頭（なかがみ）郡読谷村（よみたんそん）にある比嘉酒造。20km以上の美しい海岸線が続く読谷村は、〈残波43度〉の名前の由来となった残波岬をはじめ、東シナ海を望む雄大な景観が美しい土地です。その残波岬のほど近くに蔵を構える比嘉酒造は、1948年の創業。泡盛が苦手な人にもおいしく飲んでもらえるお酒をつくりたいという思いから誕生した〈残波〉は、蔵の代表銘柄として全国各地で愛され続けています。
〈残波〉シリーズのなかでも、今回の〈残波43度〉は、3年熟成の古酒を60％ブレンド。43度と高い度数ならではの芳醇な香りと、古酒のまろやかさが特徴の銘柄です。度数の分パンチは強めですが、口に含んだ時の味わいはシルキーで甘く、泡盛特有のクセも控えめ。ハイボールはもちろん、香りを生かしたさまざまな飲み方が楽しめそうな1本です！
Good Portion：ベストな割合
43度となかなか度数高めの〈残波 43度〉。いつもの5：5スタートではさすがに強そう……なので、今回は泡盛2：炭酸水8からスタートしてみます！ しっかりと泡盛の風味は感じられるけど、アルコール感は優しめでいい♡ ぐんぐん飲み進められそうな口当たりです。とはいえ私的ベストは泡盛3：炭酸水7。米の甘みが炭酸の苦みを包み込み、口いっぱいに泡盛の香りが広がります。食中はこの割合で進んで、食後にゆったり飲みたいときは、泡盛4：炭酸水6まで濃いめにしてみてください。たっぷりとした余韻が残る濃厚なハイボールになりますよ！
泡盛ペアリング 〈残波 43度〉と合わせたいおつまみ
まろやかですんなりと飲み進められる〈残波 43度〉ハイボールは、食中酒として大活躍します！ ジャンルを選ばずどんな料理にも合いますが、特にオススメは中華料理。黒酢の酢豚やエビチリなど、パンチ強めのメニューにはもってこい。脂っぽさをほどよく流して、口には甘みとスパイシーさが余韻で残る……。食べ疲れがちな中華料理もパクパクと食べ進められるペアリングです！
Add on ちょい足し！ 邪道といわれたってやってみてほしいお薦めの飲み方
玄人向け！ 〈残波 43度〉でつくる泡盛アフォガード
炭酸水のほかにも、シークワーサーやパイナップルなどのジュースで割っても飲みやすい泡盛。割り方のバラエティは多様ですが、なかでも相性がいいのでお薦めしたいのはコーヒー！ 今回は〈残波 43度〉で淹れたコーヒーを使った“ちょい足し”を2種類ご紹介します。
まずは濃厚なアフォガード！ つくりかたは簡単。〈残波 43度〉を80度くらいに温めて、これでコーヒーをドリップ。この泡盛コーヒー（これ飲んでみたいと思うでしょ？ 飲んだらさすがにむせました！）を、バニラアイスにそっとかけたら完成です。温めることで強烈に香り立つアルコール感も、アイスクリームにかけるとふんわりと穏やかに。コーヒーの苦みと泡盛の力強さが際立つ、玄人向けのアフォガードです！
アイスコーヒーと泡盛で、ほろ酔い残波フロート！
アフォガードはアルコール感強そうかも……という方には、〈残波 43度〉とアイスコーヒーでつくる泡盛コーヒーフロートがオススメ。
氷をたっぷり入れたグラスに、泡盛とアイスコーヒーを4：6の割合で注ぎ、トップにバニラアイスを浮かべてみてください。泡盛の豊かな香りが鼻をくすぐるほろ酔いコーヒーフロートの完成です！ アイスを溶かしながら飲めば、甘みと苦みがミックスされて至福の１杯に♡ おやすみの午後のデザートにいかがでしょ。アルコール感が強いなと感じる場合は泡盛の量をお好みで調節してくださいね。
Rating スコア
米由来の芳醇な香りが広がる〈残波 43度〉。3年古酒がブレンドされていることで、口当たりはシルキーで優しいのが特徴です。優しすぎてついつい何杯も飲んでしまいそうですが、43度とアルコールはしっかりめ。飲み過ぎには要注意！
アルコール感 ★★★★★
香り ★★★★☆
まろやかさ ★★★★☆
全国のリカーショップや比嘉酒造の公式オンラインショップで購入可能。古酒と一般酒のブレンドで飲みやすく仕上がっているので、泡盛古酒の入門としてもおすすめです！
