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次の飛行機で鹿児島に行っちゃう?!  羽田空港内「和蔵場~WAKURABA~」でレア焼酎に出会う

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次の飛行機で鹿児島に行っちゃう?! 羽田空港内「和蔵場~WAKURABA~」でレア焼酎に出会う

Text & Photo : Kaho Matsumoto

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焼酎好きならば、それがつくられる九州に足を運んでみたいと誰しも思うはず。とはいえ九州、とくにいちばん南の鹿児島県はまだまだ遠い?  ならばぜひ訪れてほしい空間が、現在、羽田空港第2ターミナルで展開中です。鹿児島県の魅力を存分に味わえる「和蔵場~WAKURABA~」を訪ねてきました。

「和蔵場~WAKURABA~」とは?

羽田空港内で日本各地のいいものを紹介し、人と地域を結ぶ「和蔵場~WAKURABA~」は2020年3月のオープン。これまでに全国各地の名産品の紹介や、特定の都道府県に特化した催しを開催してきましたが、2022年10月28日から、来春までの期間限定で、鹿児島県に特化した催しを開催しています。

離島が多く、そして南北に長い広さもさることながら、伝統工芸や食文化も多岐にわたる鹿児島県。地域特性がとりわけ大きい、この県の魅力をより多くの人に知ってもらうべく、さまざまな角度から鹿児島県の特産品を紹介しているというわけです。

「和蔵場~WAKURABA~」の運営は、羽田空港旅客ターミナルの建設管理・運営を担う、日本空港ビルデング株式会社のグループ会社「株式会社羽田未来総合研究所」。「地方創生」「文化とアートの発信」「人財とマーケティング」を柱に、新たなビジネスや価値・未来をつくる彼らにとって、「和蔵場~WAKURABA~」は「お客さまをその地域の『ファン』にさせる」場所。来年3月までの期間中、商品やコンテンツを随時入れ替えながら鹿児島県の魅力を発信していくといいます。

単なるアンテナショップや展示と違うのは、可能な限りそれぞれの商品を生産する鹿児島県内の事業者と直接に会い、品揃えを行っている点。担当者が本当に良いと感じた商品だけを取り揃えており、特に「鹿児島県でしか入手できない」ものなどを揃えることに尽力しているそう。

商品によっては、ウェブサイトやSNS経由での販売などしか行っていない、小規模な生産者もいたのだそう。それを一軒ずつ、丁寧に口説き落として揃った商品は、だからこそ他のアンテナショップとは一味違った品揃えが多いです。

というわけで肝心の店内の様子ですが、やはり鹿児島といえば焼酎! お店のなかでも目立つ場所に、焼酎が並ぶ棚が置かれていました! 
焼酎のラインナップも、担当者が蔵元を訪ねて集めたものばかり。「鹿児島限定の焼酎を」という熱意の甲斐あって、あまり関東ではお目にかかれない銘柄も多く揃います。

たとえば西郷隆盛像国分酒造〈金盃さつま隼人 西郷像〉(3,727円/税込)は、陶器製の西郷隆盛像の中に芋焼酎の〈さつま隼人〉を詰めたもの。小正醸造による黒麹づくりの芋焼酎〈西郷500ボトル〉も、県外ではめったにお目にかかれない銘柄です。「和蔵場~WAKURABA~」があるのは第2ターミナルの1階到着ロビー5番・6番ゲート前のため、多くの人々が行き来しますが、中でも鹿児島出身の方や、今鹿児島から帰ってきたばかりという人が口を揃えて「えっ、この商品がここで買えるの!?」と驚き、思わず買っていったりもするのだとか。

中でもお店のおすすめは、種子島産紫芋と種子島産コシヒカリを使用した濵田酒造の芋焼酎〈蔵弥一〉。種子島は実は米もミネラルが豊富で美味しく、日本酒に近いすっきりとした味わいです。焼酎を求めるお客さんの多くは、フルーティーなスッキリ系と昔ながらのガツンと系の2種類を購入する方が多いそうですよ!

鹿児島県のおつまみラインアップも豊富!

店内ではさらに、焼酎にぴったりなおつまみも多く販売しています。日本人女性で国内で唯一「ドイツ食肉マイスター」の資格を持つ小林マイスタリンを中心とした熟練の職人たちが製造した鹿児島県産の生ハムは絶品! 添加物を使用せず、塩と香辛料だけで仕上げているそう。

ほかにも、鹿児島名物のさつま揚げ、かつおスライスや、河内源一郎商店の自家製甘酒なんてのも!

名産品の展示と販売も

鹿児島の名産品は食だけではありません。なかなかお目にかかれない黒薩摩も展示販売されています。こちらは十五代沈壽官による作品。

こちらは新妻守氏の白薩摩。こんなに美しい白千代香は初めて見ました!

こんな酒器で飲むお酒はきっと格別なものになるでしょう……

島津興業の薩摩切子もずらりと並んでいます。

気軽に買えるお値段ではありませんが、これでいつか焼酎を飲めるようになりたい……。

錫(すず)の酒器もありました!こちらは大切な方への贈り物にと購入される方が多いのだそう。

他には鹿児島でしか買えない雑貨ブランド「カゴマニア」のアイテムが人気。独特のイラストと鹿児島名物を組み合わせた文房具や靴下、ポチ袋などは多くの人が思わず手に取ってしまう可愛さ!

パンフレットや映像、鹿児島の離島も含めた地図などの展示もあり、鹿児島についてより深く知るきっかけになりそうです。

カフェコーナーではさつま揚げと限定発泡酒のセットが

さらに併設のカフェコーナーでも鹿児島県の魅力が展開していました。人気No.1は「蜜たっぷり紅はるか焼きいも&バニラアイス(880円/税込)」!そしてお酒好きな方に人気なのは「鹿児島さつま揚げ&九州限定発泡酒(1,100円/税込)」です。メニューは、コーヒー以外すべての食材は鹿児島のものを使用しています。

店内にはコンセントつきのテーブルに加え、お座敷コーナーも。フライトの合間にテレワークをするもよし、座敷でくつろぐもよし。さまざまな楽しみ方が出来る場所です。

焼酎好きならば、飛行機に乗らなくても行く価値がある「和蔵場~WAKURABA~」。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

和蔵場 ~WAKURABA~
住所 東京都大田区羽田空港3−4−2 羽田空港第2ターミナル 1階(1階到着ロビー5番・6番ゲート前)
営業時間
12:00~19:00(カフェL.O18:30)
12月31日のみ17:00閉店(カフェL.O16:30)
2022年10月28日(金)~2023年3月末日までの期間限定予定(年中無休)
INSTAGRAM→

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