冷えた体を温めよう！　だし別おでん・ベストマッチ焼酎３選

「今年は寒い…」と毎年言っているような気もしなくはないけれど、ともかく冬本番。体が芯まで冷えるような寒い日が続きますね。そんな日々を乗り切るには、おいしいごはんとお酒が必須です。おでんやお鍋、そしてここにうまい焼酎を合わせるのがSHOCHU NEXT的、冬への処方箋！　体をほっかほかに温めて、すこーんと眠るに限ります。この記事では、地方によってだしや味わいの異なるおでんに注目。それぞれどんな焼酎が合うのか試してみました。

① 鰹と昆布だしの薄味おでん×麦焼酎

壱岐麦焼酎〈ちんぐ36〉のハイボールと、あっさり鰹＆昆布だしの軽やかペアリング

主に西日本に多いとされる薄い色のおでん。丁寧にとった鰹節＆昆布のだしに薄口醤油などで味つけをしたつゆで具材を煮込み、しっかりと味を染み込ませた一品は、いくらでも食べられてしまいますよね。体の調子がリセットされるようで、重めの食事が続く年末年始にもぴったりです。

そんな薄味おでんには、壱岐麦焼酎・重家酒造の〈ちんぐ　サブロック36〉でつくるハイボールが最高！　この銘柄、焼酎ハイボール専用に生み出されたもので、度数は36度と高め。炭酸水を多めに注いでも度数はしっかり、麦感も損なわれないので、強炭酸でシュワ感高めのハイボールをつくるのがおすすめです。

ベストマッチは、サブロック１：強炭酸３。白桃のような華やかな香りが立ち上り、あっさりとした鰹と昆布のだしを引き立てます。味の染みた大根や卵に辛子をつけてみると……。おおこれは、ハイボールとの無限ループを生む組み合わせです！

②しっかり濃い口のおでん×米焼酎

ふくよか米焼酎〈十年の転た寝〉の飲み方変化で、食前〜食後まで

関東で主流とされる濃い色のおでん。昆布とかつお節のだしを、濃口醤油・みりん・酒などで味をととのえた甘め＆濃いめの味つけが、後を引くおいしさです。

しっかりとした味わいの濃口おでんに合わせたいのが、球磨焼酎の〈十年の転た寝〉。常圧蒸留した米焼酎を甕で10年熟成したふくよかな味わいが、濃いめ醤油の味わいにぴったりなんです。両方の味わいを堪能すべく、まずは食前に〈十年の転た寝〉をストレートでちびり→おだしをひと口。食事中は水割りで、料理とお酒のしっかりボディを味わいます。濃口おでんは、じっくりと寝かせて味を染み込ませるのもポイント。これが米焼酎のどしんとした味わいにもはまるんです。締めの一杯には、グラスの焼酎におだしを入れた“だし割”もお薦め！　体の芯から温まって、自然と笑顔になります。

③ こってり味噌おでん×芋焼酎

甘辛味噌をものともしない、どっしり芋焼酎〈萬膳　かめ壺仕込み〉のお湯割りペアリング

名古屋や静岡が有名な味噌おでん。八丁味噌と砂糖を贅沢に使ってコトコトと煮込むおでんはほかにはない味わいで、時々妙に恋しくなります。この味噌おでんにぜひ合わせてほしいのが芋焼酎！　その名の通りに昔ながらのかめ壺仕込み・手づくりの〈萬膳 かめ壷仕込み〉のような、クラシカルな味わいのものは中でも最適。飲み方はぜひお湯割りで。芋の香りがふわっと開き、黒麹のまろやかでキレのある味が際立って、こってり味に負けません。牛すじや皮など脂身の多い具材とのペアリングは一度試してみてほしい！　お互いの油分が混ざり合うように、複雑で豊かな味わいです。「萬（よろず）の膳」で萬膳と名づけられた銘柄。さまざまな食事にぴったりと寄り添う芋焼酎です。

いろんなおでんの焼酎の組み合わせ、いかがでしたか？　仕込みが大変なおでんだけど、大量につくれば幾晩かは楽しめるし、合わせる焼酎の飲み方を変えるだけでも、だしや具材とのペアリングで新しい顔が発見できたりもする。けっこう優秀ですよねえ。冬はおでんと焼酎で！　ほかほかと新年を泳いでいきましょう。