
本格麦焼酎「いいちこ」で知られる三和酒類株式会社は6月17日から『iichiko彩天』を国内で販売開始しました。『iichiko彩天』は2019年から海外のみで販売されてきた本格麦焼酎。特にアメリカのトップバーテンダーから愛され、2022年インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティションでは焼酎部門最高賞トロフィーを獲得、世界最大の蒸留酒品評会のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでは最高金賞であるDOUBLE GOLD MEDALを2023年から2025年度3年連続受賞するなど、世界のBARシーンで評価されています。
「願いは一つ、世界の酒に」を胸に海外輸出を展開

17日に開催されたメディア向けローンチイベントで三和酒類株式会社社長の西和紀氏は、
「『iichiko彩天』は私どもにとって非常に重要な商品です。いいちこは日本中の皆様から愛される身近なブランドとして知っていただけるようになってまいりました。ところが、世界の中では焼酎はまだまだ知られていません。
私たちの創業世代の言葉に、「願いは一つ、世界の酒に」というのがあります。私たちはその言葉を胸に約40年前から焼酎の輸出を始め、30年ぐらい前からは海外担当営業を置き、2014年にはアメリカに駐在を送り込み、そして2019年アメリカにて『iichiko彩天』を発売いたしました」
と海外への想いを語りました。

ボトルの容量が700ml入りで焼酎としては特殊な気がしますが、これは海外に輸出する際の国ごとのルールや法律で容量が規制されていることが影響しています。日本で一般的な四合瓶(720ml)や一升瓶(1.8L)は輸出できないのです。EUでは蒸留酒の容量が100ml、200ml、350ml、500ml、700ml、1,000ml、1,500ml、1,750ml、2,000mlと容器サイズが定められているため、(アメリカでは2021年に容量規制が緩和され、700ml、720ml、900ml、1.8Lなどが流通可能に)どの国にも輸出可能な700mlになったのです。
西社長に2019年から販売していた『iichiko彩天』をなぜこのタイミングで日本でも発売することにしたのかをお聞きすると、
「2019年当時、日本国内ではまだ43度の麦焼酎に対する需要ないだろうと思われていました。ただ、三和酒類では2015年から日本のバー向けに、麦焼酎にボタニカルを漬け込んで再蒸留した『TUMUGI』というスピリッツを販売していて、最初は“焼酎?!”と微妙な反応も多かったんですけれども、徐々に手応えを感じるようになってきて。今だったら日本国内でも43度の麦焼酎が受け入れられるのではないかと判断しました」
と教えてくださいました。日本だけでなく世界のBARシーンでも徐々に他の蒸留酒にない焼酎の旨味のある味わいが評価されてきているということですね。
トップバーテンダーも注目する『iichiko彩天』

『iichiko彩天』はトップバーテンダーでもあるケヴィン・ディードリッヒ氏(Pacific Cocktail Havenオーナー兼バーテンダー)とレオ・ロビスチェック氏(THE NOMAD HOTELSフード&ビバレッジ担当副社長兼バー責任者)とともに開発。

ケヴィン氏は「さらに焼酎を使ったカクテルを多くの方に広めたいので『iichiko彩天』をPacific Cocktail Havenでカクテルを提供する際にもおすすめしていきたい」と語り、レオ氏は「世界中の方が新しい味や食べ物に興味を持ち始めているので、食文化だけでなくカクテルでも『iichiko彩天』を使ったカクテルのように新しい味わいを提供していきたい」と話しました。
世界と日本の蒸留酒への文化の違い

『iichiko彩天』はこれからの日本&世界のスピリッツ市場に挑戦するために日本で製造・アメリカで先行発売された商品。アメリカに2014年から約9年間駐在し、いいちこを広げる活動を行ってきた三和酒類株式会社グローバルマーケティング室室長の宮崎哲郎氏は、開発時に日本とアメリカで蒸留酒に対する文化が異なることに気づいたのだそう。
「三和酒類では2013年からアメリカ市場に挑戦し続けてきましたが、アメリカでは蒸留酒と醸造酒の飲用場所が分かれていることに気づきました。日本では居酒屋や和食店などでどんな種類のアルコールも飲む文化がありますが、アメリカでは醸造酒は食事の場・蒸留酒はBARで飲むものとされていたのです。
さらに、日本ではたとえばチューハイのように焼酎を“何で割るか”という割り算の考え方ですが、アメリカではカクテルのように“何と何をミックスするか”という掛け算の考え方があります。掛け合わせることでより良い価値が生まれると考えるのがカクテルなのですね。
そして、最後の壁としてアルコール度数の壁がありました。日本の焼酎というのは25度がスタンダードですが、スピリッツで使われるテキーラやジンは40度前後がスタンダードです。25パーセントだと、どうしてもカクテルにしたときに他の材料に負けてしまいます。
このしたことから、アルコール度数の壁、そしてカクテルにしても負けない個性的な味わいを出すために私たちはプロジェクトチームを組み約2年の歳月をかけて開発してきました。そして生まれたのが『iichiko彩天』なのです」(宮崎哲郎氏)

いいちこは減圧蒸留で爽やかな飲み口なのに対し、『iichiko彩天』は常圧蒸留でどっしりとした力強い味わいです。

イベントではケヴィン氏・レオ氏考案のカクテルも登場。レオ氏考案の「蕎麦ココナッツネグローニ」は『iichiko彩天』・カンパリ・蕎麦茶・ウォッカ・カルパノアンティカ・トーストココナッツ・マルドン塩を使用。
「大分サンライズ」は『iichiko彩天』・クラリファイドパッションフルーツ・トマトウォーター・バニラ・サングリータを使用しています。

レオ氏考案の「ペアープレッシャー」は『iichiko彩天』・濃縮カルピス・パンダシロップ・ベルドブリエ・レモンジュース・炭酸・パンダンリーフを使用。
「将軍」は『iichiko彩天』・タヒニシロップ・グレープフルーツジュース・サンジェルマン・レモンジュース・卵白・タービナドシュガー・きゅうりリボンとゴマをトッピングしています。

焼酎といえば割って飲むもの、と思い込んでいましたがカクテルとしての楽しみ方を想像するとワクワクします。トップバーテンダーさんのような味わいの再現は難しいかもしれませんが、自宅でも焼酎を使用したカクテルに挑戦してみたいですね!

