クラフトスピリッツを再発見するWEBマガジン

家飲みの延長で。ソロ&アウトドアで焼酎を楽しむ4つの方法
  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • Lineで送る

コロナ禍で迎える夏ももう2度め……。お店で飲んだり、大人数で飲んだりがなかなかできなくなって、家飲みの回数がぐっと増えたのは僕だけではないはず。好きな量を好きなペースで飲めるし、気がねすることもないから家飲みだってもちろん楽しいのだけど、どうしてもちょっと飽きてしまう……。そんな時には一人か、いつも会っている身近な人と二人で、少しだけ環境を変えて外に出かけます。

気合い入れてアウトドアってほどではないけど、ちょっと外で飲む。それだけでも気持ちはずいぶん変わります。持ち物や飲み方をちょっと工夫するだけで、外飲みはずいぶん楽しくなるので、知っているとちょっとうれしいポイントを4つご紹介します。


飲み方いろいろ。だから焼酎はアウトドアにうってつけ

焼酎って実は屋外で飲むのに相性がいいんじゃないかなって思うんです。

アウトドアは年中楽しめるけど、おうちの中と違って季節や天候、場所によって環境が左右されるもの。いざ現地に行ってみると思ったより肌寒かったり、逆にカンカン照りでとっても暑かったり……なんてことがつきものです。

だからこそ、いろんな飲み方の選択肢がある焼酎のよさが引き立ちます。暑い日中ならロックや炭酸割りがいいし、冷え込む夜や寒い季節にはお湯割が飲いい。さらに割って飲める焼酎はその時の気分で自分の好みで味をつくれるのもいいところ。時と場合に合わせて飲み方を変えることができる焼酎は、アウトドアに持っていくにはうってつけのお酒なんです。

さて、せっかく外に来てまで飲むんだからいつもと同じように飲むんじゃ物足りない。外で焼酎をより楽しむ方法はないだろうか。実際にこの夏、僕がやってみたことをご紹介していきます。

1. 外で一人飲みにぴったりの焼酎ミニボトル

散歩がてら、焼酎を持って出かけようと思った時に一番最初に気になったのが瓶の大きさ。単純に荷物が多いってだけで外出は大変になるし、そもそも一升瓶片手に散歩に繰り出すっていうのもちょっとね……。荷物をあんまり増やさないように焼酎を楽に持ち出せる方法はないかな。

そう思って探してみると、内容量が100~200mlほどのミニボトルが、各蔵からけっこう出ていました。元々はお土産用のボトルなのでしょうが、これはいい! 気軽に外に持ち出せるし、散歩がてら飲む量としてもちょうどいいんです。実際に買ってみると、手のひらにすっぽりおさまるし、重さも全然気になりません。カバンにもスルッと入るサイズ感は買って損なしです。

キャンプの時に何本か持っていけばコンパクトで持ち運びもしやすいし、いろんな味を楽しめてより一層キャンプが楽しくなりそうです。

もちろんミニボトルじゃなくても、自宅である小分けにできる容器を使っていただいてもかまいません。お好みの焼酎をお好みの量で外に持ち出しちゃいましょう!

ミニボトルで購入できる熟成焼酎をいくつかご紹介します!

メローコヅル エクセレンス(180ml)
【米焼酎】
貯蔵 3年以上・アメリカンホワイトオーク樽
度数 
41度
原材料 
米、米麹(白麹)
蒸留 
減圧
蔵元 
小正醸造  WEB →
所在地 
鹿児島県日置市
瑞泉(180ml)
【琉球泡盛】
貯蔵 3年・甕貯蔵
度数 
43度
原材料
 米麹(タイ産米)
蒸留 
常圧
蔵元 
瑞泉醸造  WEB →
所在地 
沖縄県那覇市
一村/奄美の杜(100ml×2本セット)
【黒糖焼酎】
貯蔵 樫樽(一村)・ステンレスタンク(奄美の杜)3年以上
度数 
25度
原材料 
黒糖、米麹
蒸留 
常圧・減圧ブレンド(一村)・減圧(奄美の杜)
蔵元 
町田酒造  WEB →
所在地 
鹿児島県大島郡

2. コンビニでカチ割り氷カップでハイボールをつくろう

さて、ミニボトルをカバンに入れて出発しました。夏の暑い日に出かけたので、キンキンの炭酸割りで焼酎をグッと飲みたくなります。

たいていのコンビニに売っている、コップと氷がひとつになったカチ割り氷カップをご存知でしょうか。その名の通り、カップの中に氷が入れられた状態で売られているので、これと炭酸水を買って→カップの中に持ってきた焼酎と炭酸水を注ぐだけで、あっという間に焼酎ハイボールが出来上がります。これ、夏に戸外で気軽に1杯飲む時に最強のアイテムです。

カチ割り氷カップじゃなくて、アイスコーヒーを買って焼酎を少し入れてコーヒー割りにするという選択肢もありますよ!

散歩の途中で氷が全部溶けてしまったので、次のコンビニやスーパーに寄って冷凍カットフルーツを買いました。これでフローズンフルーツサワーを作っちゃいましょう!

散歩をしながら2杯ほど飲むと、ちょうどミニボトルは空に。ちょうどよいほろ酔い気分で帰路に着く、焼酎散歩になりました。

夏の家飲みの決定版!? 米焼酎<武者返し>でフローズンフルーツサワーに挑戦 | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

レモンサワー、流行ってますね(今さら)! 専門店ができたり、大手メーカーからも味違いのレモンサワーが出ていたり。ベースのお酒にはウォッカや甲類焼酎(連続式蒸留焼酎)などの蒸留酒が使われていることが多いようですが、あれ、熟成焼酎でやったらおいしいと思うんですよね……。元のお酒の味わいがより複雑で、うま味も深いわけですから。

3. ピクニックには、カクテルを水筒に入れて持っていこう

僕は休日目が覚めた時、窓の外に青空が広がっているとめちゃくちゃテンションが上がります。こんな天気のいい日こそ、ピクニックにでも出かけて焼酎を楽しむしかない。

ごはんはテイクアウトでおいしいものを調達しよう。そうなったらお酒にもこだわりたい。そんなときは水筒の出番。焼酎カクテルをつくって持っていきます。

たとえばコーヒーを漬け込んだ焼酎を使った一杯とか!

<神の河>をアレンジ!|コーヒー豆を漬けたらやみつきになった話 | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

コーヒーと蒸留酒の相性ってかなりいいんだなって気がついたんです。ウイスキーもブランデーもラムもウォッカも。世界の多くの蒸留酒に、コーヒーを少し垂らした飲み方があったり、コーヒーを使ったカクテルがあったりする!

近所の公園で日陰を見つけて腰を下ろします。テイクアウトはコーヒー焼酎に合いそうなサンドイッチに。うーんこれはうまい!家で飲んでもおいしいコーヒー焼酎だけど、外の気温や日差しを感じながら飲むキンキンのカクテルはじんわりカラダに染み渡ります。とろけそうだ……。サンドイッチにかぶりつきながらこんな優雅な昼下がりになるなんて、あらかじめ家でつくってから持っていける水筒、便利です。

おいしいごはんとお酒で、優雅に昼下がりを過ごせました。

以前SHOCHU NEXTでカクテルの作り方を紹介する記事を上げています。ぜひ参考にしてにしてみてください!

〈田苑 ゴールド〉の「田苑マーマレードジュレップ」|トップバーの提案。熟成焼酎でカクテルをつくる! #07 | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

度数高めのわりにさっぱりとした飲み口で、女性にも人気の高いコニャックベースのショートカクテル「サイドカー」や、ベースをスコッチウイスキーに変えた「サイレント・サード」。ミクソロジストの南雲主于三さんによる熟成焼酎を使ったカクテル第3弾は、このアレンジバージョン。

〈紅乙女ゴールド〉の「セサミモスコミュール」|トップバーの提案。熟成焼酎でカクテルをつくる! #14 | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

度数高めのわりにさっぱりとした飲み口で、女性にも人気の高いコニャックベースのショートカクテル「サイドカー」や、ベースをスコッチウイスキーに変えた「サイレント・サード」。ミクソロジストの南雲主于三さんによる熟成焼酎を使ったカクテル第3弾は、このアレンジバージョン。

4. アウトドアでは焼酎は川で冷やして飲む

河原でのバーベキューや川のせせらぎを聞きながらのキャンプ、自然の中にいる実感ができて僕はかなり大好きです。上流ならではの水のきれいさに心が洗われるようです。夏場だったらひんやりとした水の中に足を浸けて涼んだりするのもいいですよね。

県をまたいでの遠出が難しい今、きれいな川が近くにあるって方が心底うらやましい焼酎の飲み方が、川でボトルごと焼酎を冷やしておくこと! 持ってきた焼酎を流れの緩やかな浅瀬に浸けておいて、釣りやバーベキューを楽しみながらのんびり待つ、そんな夏が早く帰ってこないかなあ。

夏ならば焼酎も夏焼酎をお供、が正解かな! 自然の力で冷やされた焼酎を飲むのは格別!一緒に野菜やスイカを冷やしておけば、冷た~いおやつもでき上がります。

自然の中で自然を感じながら焼酎を楽しむ最高のひとときになるはずです。

↓川で冷やすのにぴったりな、おすすめ夏焼酎はこちらでも紹介しています!↓

7月のおすすめ焼酎|サマーボトルと熟成銘柄を飲み比べ! | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

そろそろ来ちゃいますね……夏が。暑い・暑い・暑い夏が! うだるような夏にこそ焼酎がオススメって言ったらちょっと驚きます? 実は焼酎は、古くは夏のお酒として親しまれてきたようです。俳句でも「焼酎」は夏の季語なのだとか。少し強めのお酒をグイッとやって暑気払いを、という気持ちはお酒好きにはわからなくもないですね。

思い思いに楽しめるのがアウトドアと焼酎のいいところ!

アウトドアは、それぞれが思い思いの楽しみ方をできる自由なアクティビティ。それはきっと近所の公園や広場に出かけたり、ふらっと散歩する時だって同じはず。

それぞれがおいしいと思う銘柄や飲み方を選べる焼酎と共通点といえるかもしれません。おうちの中では味わえない楽しいとおいしいの相乗効果で、焼酎を楽しむのはいかがでしょうか?

動きづらい今だからこそ、親しい1~2人ならできる貴重な外飲みはマナーを守って。よき大人のよき楽しみを堪能しましょう。

Share

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • Lineで送る