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熟成焼酎ハイボールのおすすめ作り方を総おさらい! | 焼酎ハイボールスコアブックまとめ #01~#10

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熟成焼酎ハイボールのおすすめ作り方を総おさらい! | 焼酎ハイボールスコアブックまとめ #01~#10

Text : SHOCHU NEXT
Photo : SHOCHU NEXT

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すっかり定着してきた感のある焼酎ハイボール。どんな食事や場面にもすんなり合うし、柑橘やスパイスをほんの少し加えるだけでも味変が楽しめるから、普段の家飲みには最高の選択肢。ウイスキーハイボールにも全く引けを取らないその優秀さに、私たちSHOCHU NEXTは編集部一同どっぷりハマり、「熟成焼酎ハイボールスコアブック」と題して、さまざまな熟成焼酎でハイボールを試してきました。そこで今回は、ここまで10回・10銘柄を数える人気連載をおさらい! 絶対試してほしいチョイ足しや、意外すぎるペアリングなど、毎回衝撃的な提案をくれるこの連載のライターにして焼酎マイスターでもある吉満 SCENT 香さんをお迎えして、それぞれの焼酎ハイボールの裏話を聞きました。
今夜は何を飲もうかな、と考えているすべてのアナタ! 焼酎ハイボールが答えです! ぜひこのまとめから、お好みの1本を見つけてくださいね。

目次
焼酎ハイボールスコアブック#01~10
#01〈天使の誘惑〉
#02 〈神の河〉
#03 〈メローコヅル エクセレンス〉
#04 〈金しろ〉
#05 〈多楽㐂〉
#06 〈昇龍 赤ラベル〉
#07 〈確蔵〉
#08 〈野うさぎの走り〉
#09 〈ロイヤル瑞穂〉
#10 〈残波 43度〉

おすすめ焼酎ハイボール #01 〈天使の誘惑〉

記念すべき連載第1回目を飾った焼酎ハイボールは、鹿児島県の西酒造が手がける〈天使の誘惑〉。樽熟成芋焼酎の王様とも言える重厚な香りと味わいは、まさに焼酎ハイボールにふさわしい1本。何を足すのか毎度楽しみな“邪道飲み”ことチョイ足しも、初回からパンチが強い!

連載初回からびっくりさせられたのは、ベストな割合。吉満さんのお薦めは端っから「焼酎5:炭酸水5」!! 40度の焼酎なので度数20度。攻めの姿勢にのけぞりました。

つい飲んべえのクセがでてしまいましたね(笑)焼酎ハイボールは焼酎少なめで軽やかに飲むことも多いのですが、〈天使の誘惑〉は濃厚な風味をしっかり感じとってほしい。そんな思いで飲み進めていたら、最終的には焼酎6:炭酸水4なんて濃厚すぎる割合に落ち着きました。

もはやハイボールではない、トマトジュースとシナモンのチョイ足しもご提案いただきました

この時ちょうどクリスマスのシーズンだったんです! 赤いトマトジュースとシナモンで割ったら冬らしい色合いにもなるなと思って試したらおいしかった。クリスマスマーケットでホットワインを飲むイメージでしたね。

プレミア感のある価格ながら、名もよく知られた〈天使の誘惑〉。樽熟成の芋焼酎で試したいならば、まずはこの1本からどうぞ!

重厚な樽の香りが芳しい〈天使の誘惑〉|熟成焼酎ハイボールスコアブック #01 | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

じわじわと市民権を獲得している焼酎ハイボール。炭酸が原料の香りと味わいをぐぐっと引き出してくれる一方で、割ることで度数も抑えめになって飲みやすい。初心者から通まで広く薦めたい、編集部イチオシの飲み方です。この連載では、さまざまな熟成焼酎でハイボールを試していきます。

おすすめ焼酎ハイボール #02 〈神の河(かんのこ)〉

いちばん手に入りやすい熟成焼酎と言っても過言ではない薩摩酒造の樽熟成麦焼酎〈神の河〉。ハイボールにすると、どんな食事にもぴったり合う万能選手です。

じつはこの時、数年ぶりに〈神の河〉を飲んだんです。焼酎にハマるうち、つい手に入りやすい銘柄は後回しになりがちで。でも久しぶりに飲んでみたら、こんなにおいしかったのかと改めて驚きました。

〈神の河〉は本当にすごいですよね。コンビニでも買える手軽さなのに、樽香もしっかり。ワイングラスで飲むハイボールもこの時にはじめて提案いただいて新鮮でした。

焼酎少なめの割り方でも、ワイングラスで飲むとしっかりと香りが上がってくるんです。ちなみに、チョイ足しで紹介した紅茶カクテルは、コンビニで売っているペットボトルの果糖の紅茶飲料で割るのでも◎ 甘みもプラスされてより飲みやすくなりますよ! 「手軽においしく」は〈神の河〉スコアブックを考えるポイントでした。

熟成麦焼酎の金字塔として、常備しておいて間違いなしの〈神の河〉。RTDのハイボール缶も発売されているので、より手軽に試したい人は焼酎ハイボール缶の記事も要チェックです!

麦焼酎の万能選手〈神の河〉の飲み方はこれ!|熟成焼酎ハイボールスコアブック #02 | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

いろんなシーンや料理に合う焼酎ハイボールをきわめていく連載の第2回は、やはり全国的に人気の高い麦の熟成焼酎〈神の河(かんのこ)〉。ウイスキーのハイボールにとってかわりそう……?ベストな割り方、料理とのペアリングなどなど、どうぞご参考に!

おすすめ焼酎ハイボール #03 〈メローコヅル エクセレンス〉

焼酎の樽熟成を最初に始めた小正醸造の樽熟成米焼酎〈メローコヅル エクセレンス〉。熟成からくる厚みのあるコクと香りは、さすが樽熟成のパイオニア。米焼酎特有の甘みを生かしたチョイ足しも、衝撃的ながら楽しい1本です!

この時のチョイ足しはかなり衝撃的でした。おにぎりの具に合うものは米焼酎に合う、という暴論!かと思いきやおいしくて……。ひれ伏したい気持ちでした。

原料は米なんだから、ごはんに合うものはだいたい合うだろうと(笑)。そんなところからおにぎりの具材で色々と考えて、このチョイ足しに落ち着きました。実は鮭フレークも試しました!

このチョイ足しは本当にいろんな人に試してみてほしい! すごく合いますよね。塩昆布から出る塩気で、ミネラルのような旨みも倍増します。吉満さんから紹介された時は正直半信半疑でしたが、飲むと意外とクセになってしまいました!

まさに「邪道と言われても試してほしい飲み方」を紹介したこの記事。果たしてどんなチョイ足しだったのか……気になる答えはこちらに!

炊きたてごはんを思わせる米の甘み!〈メローコヅル エクセレンス〉|熟成焼酎ハイボールスコアブック #03 | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

とにかく焼酎ハイボールは万能だ! を合言葉に、さまざまなシーンに合う熟成焼酎ハイボールの道を突き詰めていくこの連載。第3回目のお題は、鹿児島生まれの樽熟成米焼酎〈メローコヅル エクセレンス〉。ふんわりと広がる米と樽の香りが、まるで炊き立てごはんのように食欲を沸き立たせる…!?

おすすめ焼酎ハイボール #04 〈金しろ〉

球磨焼酎〈白岳〉がよく知られる高橋酒造による樽熟成米焼酎〈金しろ〉。樽香と米の甘みがバランスよく、どんどん飲み進められるスッキリ感が特徴です。

同じ樽熟成米焼酎の〈メローコヅル エクセレンス〉は、どっしりと大地のような味。一方の〈金しろ〉はもう少し軽やかで、都会っ子のような垢抜けた味わいでしたね。

スッキリしているけど、濃厚な料理とペアリングすると一気にクリーミーになるのが驚きでした。この時のチョイ足しもかなりのパンチ!

あまりにエッジの効いたチョイ足しだと、チャレンジしづらい方もいるかな…と、スタンダードな柑橘系ハイボールもつくってみたりしましたよね(笑)米焼酎は懐が深く、色々なものをチョイ足ししてみたくなってしまいます!

〈金しろ〉の記事では、ワイングラスでハイボールをつくる時のポイントも紹介。ちょっとしたひと手間で、格段にハイボールがおいしくなりますよ!

米と樽が上品に香る〈金しろ〉|熟成焼酎ハイボールスコアブック #04 | 熟成を知る、焼酎を楽しむWEBマガジン 「SHOCHU NEXT」

さまざまな熟成焼酎でハイボールを試し、ベストな割り方、料理とのペアリングを試していくこの連載。第4回目は、前回に引き続き樽熟成の米焼酎をご紹介。球磨焼酎〈金しろ〉は、普段の家飲みにもってこいの銘柄です。

おすすめ焼酎ハイボール #05 〈多楽㐂(たらき)〉

5回目にして初登場の甕熟成による焼酎。2種類の芋焼酎をブレンドした知覧醸造の〈多楽㐂(たらき)〉は、飲み重ねるごとに味わいが増すのが印象的な1本です。

そもそもからして甕熟成による芋焼酎がなかなか見つからず、銘柄選びに苦戦した回でもありました。

そうですね、連載4回目までは比較的手に入りやすい銘柄で進めていましたが、この回からレアな焼酎も取り上げることにしました。

〈多楽㐂〉の記事にとりかかっていたのが、ちょうどバレンタインデーの時期。それでチョコレートをつくってみたら、我ながらおいしすぎて!  あの後も何度もつくりました(笑)

つくり方もシンプルだったので、手軽楽しめる焼酎スイーツでした。この辺りから焼酎とスイーツの組み合わせに火がつき始めましたよね。吉満さんの独自路線!

のんびり焼酎ハイボールを飲みながらスイーツづくり…なんて焼酎好きにはたまらない至福の時間を提案した〈多楽㐂〉の回。詳しいチョコレートのレシピやハイボールの作り方は記事で紹介しています!

おすすめ焼酎ハイボール #06 〈昇龍 赤ラベル〉

初登場の黒糖焼酎は、沖永良部島の原田酒造がつくる〈昇龍 赤ラベル〉。黒糖特有の甘みと奥深さがふんわりと感じられる樽熟成黒糖焼酎です。

これもベストな割合にびっくりしてしまいました。念のためもう一度確認ですが、割合は合ってますよね…?

合ってます! 普段5:5からスタートしているんですが、昇龍は口当たりが優しいので、より濃い方が合うんです。度数高いので1杯ですっかり酔っちゃいますけどね。騙されたと思って一度試してもらいたいです。

この銘柄は、900ml入っているのも飲んべえにはうれしいんですよね。1杯飲みたいんだよな…って時にすごく重宝しそう!

5年以上樽で熟成、度数も30%と少し高めにも関わらず、とてもお求めやすい価格なのも〈昇龍 赤ラベル〉のチャームポイント! これまで紹介した熟成焼酎のなかでも最強コスパを誇る1本です!

おすすめ焼酎ハイボール #07 〈確蔵〉

7回目は長崎県壱岐市でつくられる壱岐焼酎。ハイボール連載に取り上げたのは重家酒造の〈確蔵〉。麦焼酎なのか米焼酎なのかふっと見失ってしまうほど、米麹の超濃厚な甘みが特徴です!

これまで紹介してきた焼酎の中でも、〈確蔵〉は群を抜いて麹の甘みや旨みがありましたね。ハイボールにするとそれがさらに実感できる。一口目で麹の風味がブワッとやってきました!

しかもふた口目からは麦の爽やかさがやってくる。麦と米、いいところどりの焼酎でしたね。

壱岐焼酎でつくるミントジュレップは、写真映えもばっちりなおしゃれちょい足しでした。夏にぴったりなカクテルですね。

〈確蔵〉を試し飲みながらカクテルの本を読んでいたんですよ。ちょうどミントジュレップのページを見ていて。〈確蔵〉のこの甘みはミントと絶対に合うと思って、試してみたら大正解でした!

〈確蔵〉でしか味わえない、超濃厚な甘みと旨み。限定品なのでなかなかお目にかかれない銘柄ですが、是非探してでも試してみてほしい。担当編集お気に入りの1本です!

おすすめ焼酎ハイボール #08 〈野うさぎの走り〉

宮崎県・黒木本店が手がけるタンク熟成の米焼酎〈野うさぎの走り〉。一時はプレミア焼酎としてなかなか手に入らない銘柄でしたが、今はネットでも比較的手に入りやすくなってきています。

なんとなく濃厚な味かなと思っていたので、飲んだ時のクリアさに驚きました。まさに野うさぎが駆け抜けるような爽やかな味わい。

チョイ足しとペアリングも〈野うさぎの走り〉の名にふさわしいフローラルな提案でした。

ちょうど春の季節だったのもあるかな。我ながらよくできたチョイ足しでしばらくヘビロテしてました!

優しくクリアな味わいなので、普段あまり焼酎を飲まないという初心者や、弱めのお酒が好きな女性にもぜひお薦めしたい! と吉満さん。インスタ映え間違いなしのチョイ足しも要チェックです。

おすすめ焼酎ハイボール #09 〈ロイヤル瑞穂〉

連載9回目にして琉球泡盛が登場! セレクトした瑞穂酒造の〈ロイヤル瑞穂〉は、古酒をブレンドしたことによるコクと甘みが力強い、どっしりとした味わいの琉球泡盛です。

この時のチョイ足しは、今までで一番の衝撃でした……編集部全員で感動しましたよ!

ほんとですか?! 夢の飲み物になりましたね。泡盛とのマッチが絶妙でした。

あれはいったいどうやって思いついたんですか?

無印良品に買い物に行っている時に、これだ! とビビッときたんですよね。絶対に泡盛に合う、とその場で確信しました。

その勘どころのよさに嫉妬します!! 〈ロイヤル瑞穂〉のどっしりとした甘みが完璧に生かされた素晴らしいチョイ足しでした。

「泡盛が苦手」という人でも、絶対に好きになると保証するセンセーショナルなチョイ足し。あの喫茶店メニューをアレンジした大人のドリンクです! 気になります? まずはこちらの記事で!

おすすめ焼酎ハイボール #10 〈残波 43度〉

連載10回目は、再び琉球泡盛。比嘉酒造の〈残波 43度〉をセレクトしました。度数の高さからは想像もつかないほどシルキーで泡盛特有の香りも控えめなので、泡盛を飲み慣れていないという人にもお薦めの1本です。

泡盛はとにかくコーヒーがよく合うんですね。〈残波 43度〉のチョイ足しもコーヒーを使ったもの。ところで吉満さん、泡盛でコーヒーを淹れてましたね!

日本酒でやってる人がいたので、泡盛でもできるかな〜と思ったんです。そしたら涙が出るくらいむせちゃって(笑) 「混ぜるな危険」みたいなハードな実験でした。

でもアフォガードにすると、途端においしかった! 

バニラアイスとの相性もかなりいいんですよね! 米の甘さとアイスのクリーミーさが相乗効果でまろやかになるんです。

しっかりとしたアルコール感で、飲んだ後の余韻も長い〈残波 43度〉。炭酸水でも、コーヒーで割っても優しい米の香りが引き立つ、色々な飲み方が楽しめる1本です。

というわけで、焼酎ハイボールスコアブック10回分をずらりとおさらいしました! 気になる銘柄やチョイ足しが見つかった方は、どうぞ記事本編も読んでみてください。

吉満さんのセンスが炸裂する連載11回目以降も現在鋭意準備中! ペアリングからチョイ足しまで、奥が深い焼酎ハイボールの魅力をさらにお伝えしていきます。今後の連載もどうぞご期待を!

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